鹿島アントラーズユース・柳沢敦監督

――ちなみに柳沢監督の中で、何かターニングポイントとなった試合などはありますでしょうか?

 ターニングポイントというと少し違うかもしれないのですが、今のチームはどちらかというとちょっと安定しない部分があるんです。良かったり悪かったり、波があるというところが自分たちの課題であると考えているんですけれども、先日、トップチームと練習試合をさせていただいて。普段はGPSでデータを採りながらトレーニングやゲームを行なっているんですけれども、トップとの練習試合では相手にボールを回されながら自分たちからプレッシャーをかけ続けました。その強度の中で、ほぼ守備ばかりだったんですけれども、数値的なもので言うと非常に高い数値が出ていて、この強度で日頃のトレーニングだったりゲームができるようになれば、もっともっと上を目指せるんじゃないかという感覚がありました。そのトップチームとの練習試合をこれからのターニングポイントとできたらいいなと思っています。

――最後にサッカーが上手くなりたいと思っている中高生へのアドバイスをお願いします

 自ら「上手くなりたい」という気持ちを持って、いろいろな話を聞いて、いろいろなものを見て、自分なりにトレーニングすること、努力することがいちばんの近道です。だと思いますし、上手くいく時、上手くいかない時があるなかでと思うんですけれども、それでもどんな時も諦めずに戦い続けることが重要であり、そして、だと思います。頭で考え自分で行動すること、努力を惜しまないことがもっとも大切な部分かなと思います。「上手くなりたい」という気持ちを持ってサッカーを続けていけば上達するはずなと思うので、頑張ってもらえたら嬉しいですなと思います。