木藤健太監督を中心に喜びの表情を見せる国見ベンチ(写真=藤原裕久)

 選手権にイエローとブルーのストライプが戻って来る。戦後最多タイの6度の選手権優勝を果たしながら、出場は12年ぶりという国見。同校OBで就任5年目の木藤健太監督は「開幕戦をやりたい気持ちがありました」という思いを明かしてくれた。そんな木藤監督に改めて選手権への意気込み、戦い方などについて話をうかがった。

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ーー選手権出場を決めて初戦のことなどを考えたことはありましたか?

 対戦相手が決まるまでは、開幕戦をやりたい気持ちがちょっとありましたね(笑)。開会式直後の一発目だとより注目されると思うし、そこに国見が出られればインパクトを残せるんじゃないかなと(笑)。大会ではちょっとでも全国に国見が戻ってきたという感じを与えたいですし、それくらいのインパクトを与えるような試合、結果を出していきたいですよね。

ーー開幕戦にはなりませんでしたが1回戦からの登場になりました。初戦の相手は北海ですが?

 粘り強さと鋭さという2つを併せ持ったチームだなって思いますね。それにセットプレーで点を狙えるチーム。守備もしっかりしていて、したたかさを持っている相手だと思います。そういうチームを相手に試合の主導権を握るために必要な、攻守両面での判断力という点で相手をいかに上回るかが大事になると思いますね。大会までの時間でそこを積み上げていかなければならないと考えています。

ーー発勝負のトーナメントですし、いろんな状況に備える必要がありますね

 選手権予選後の県リーグの試合で長崎総科大附と対戦したんですけど、先制されて、一度逆転したのに、その後で相手に合わせてしまうような戦いをして同点にされてしまったんですよね。北海さんも長崎総大附と同じ3バックのようですし、同じような展開になる可能性もあると思います。そういうときに、相手に付き合うのではなく、どう攻撃のテンポを上げるのか、自分たちがボールを持つ時間を長くして、相手がボールを取りに来たところで背中を取るとか、そういう戦い方ができるようにならなければ。そういったことができるように選手権までは、どの試合も練習も無駄にはできないし、全てが良い経験、良い勉強だと思っています。

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