全国初出場となる広島国際学院(写真=寺田弘幸)

 銀河学院との初戦を2-0で突破すると、2回戦では五日市に9-0の圧勝。準々決勝では昨年度の第101回全国高校サッカー選手権広島予選決勝で苦汁を舐めさせられた広島皆実に1-0で雪辱を果たし、準決勝では如水館との接戦に1-0で勝利。そして決勝では3連覇を狙う瀬戸内をPK戦の末に破り、悲願の全国切符を掴んだ。

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 令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)広島予選を突破し、1945年の創部以来、夏冬通じて初めて全国の舞台に辿り着いた広島国際学院。成長著しい同校は全国大会でいかなる戦いを見せるのか。インターハイ開幕を前に、今年度からチームを率いる谷﨑元樹監督に話をうかがった。

ーーインターハイ前最後の公式戦となった市立沼田戦は2-0の勝利を収めました(7月15日)。

 やっとコンディションが戻ってきたかなというのが第一印象です。この3試合はずっと勝てていなかったんですけど、テスト週間を挟んだこともあってコンディション調整が難しかった。すごく真面目な子たちが多いんです。勉強も頑張るしサッカーも頑張る子たちばかりで、どっちも手を抜かないんですけど、やっとコンディションが戻ってきたかなと思っています。

ーー総合力の高い選手が揃っている印象を受けました。広島国際学院はどういうサッカーを志向しているのでしょうか?

 まずは誰もが思っていることを言い合えるような環境づくりをすることを心がけていますし、ゲームの中でも相手を見ながら自分たちの上手くいっているところやうまくいっていないところを感じて修正できるチームになってきたかなと思います。

 基本的にはボールをしっかりと持ってゲームを進めていきたいですけど、そのためにどうしないといけないかを自分たちで考えようと。相手がどうしているかをよく見て判断していき、今日の試合みたいに相手がすごくコンパクトになっていたら、対角に長いボールをどんどん入れていけばいい。修正力や対応力の高いサッカーをしていきたいと思っています。

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