――内野さんはシステムへのこだわりはありますか?

 練習試合の中でいろんなシステムを試します。こだわりというか、この相手なら自然とこういうやり方になる、という感じでシステムを変えることはあります。

武南・内野慎一郎監督

――この年代は勝利を追求すること、育成に力を入れることの両面が大切です。そのバランスをどう考えていますか?

 それは本当に思うことですね。目先の勝利はすごく大事だと思いますが、私は自分たちのスタイルを貫いて戦えたらいいという考え方です。自分たちの型とは真逆のサッカーをしているチームもありますが、徹底して勝利を求めているわけですから、それもひとつの手段ですよね。ただ私は自分たちのサッカーができないからといって、途中から(長いキックで)前に早く運ぶことは絶対にやりません。真ん中で質の高いゲーム展開ができるチームを育て上げるには、ものすごく時間が掛かると思いますが、やっぱり自分たちの戦い方で勝ちにこだわるだけですね。

――武南は昔から、そういう戦法を貫いていました。

 そこにはめちゃくちゃこだわりがありますし、逆のことをやったら許しません。

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