――昨年は3冠(新人大会、関東高校大会とインターハイの両予選)に輝きました。チームづくりが成功した代表例でしたか?

 松原(史季)のような大黒柱がいて、チームメートの誰もが自分も松原のようにうまくなりたいという欲と雰囲気がありました。みんなが1年を通じてニコニコしながら、楽しくサッカーと向き合っていたんです。納得のいかない試合をしても「次はこうやろうぜ」と素直になれたし、気持ちの入らない試合で負けると「ほら、みたことか」ってなりがちですけど、そういうことがまずなかったんですよ。

――昨年2月から使い始めた新設の人工芝グラウンドの効果は?

 今まではずっと外に出ていましたが、いろんなチームに来てもらい、自分たちのピッチでいい試合を組めるのは大きなメリットです。去年は多くの試合をやり、今年も既にたくさんこなしています。本当にありがたいことです。あのピッチを見て武南でやりたいと思う中学生も増えています。

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