1.全国高校総体(インターハイ)、愛媛県高校総体の中止に伴う3年生に対する救済措置。
「愛媛県総体の代替大会も模索したが、残念ながら開催が不可能になった時点でEリーグを利用することを決めた。ただ、インターハイをもって引退し、進路への勉強に入る選手のことを考えると8月以降で3年生に救済措置を設けるのは難しい。そこで7月の開幕節にベンチ入りの枠を広げて、3年生に出場機会を与える機会を作ろうとなりました」
2.今季のEリーグでは昇降格制度を排している。
「一部チームから『リーグ戦の趣旨と違う』という反対意見も頂いたが、事前に昇降格なしを決めていたことで最終的には承認して頂いた。昇格・降格制度があればこの特別ルールは採用できないです」
3.90分ゲームでの初公式戦における熱中症対策
「今回の特別ルールは3年生に出場機会を与える目的はあるが、実際には1・2年生への適用は可能。選手たちにとっては久しぶりの公式戦での90分間。しかも炎天下も予想されるので、熱中症対策の一環としてぜひ交代制限なしを活用してほしい」
最後は「このEリーグをもって引退する3年生もいると思いますが、ぜひ選手たちにはこの試合に向かって調整し、ピッチ上で想いを燃焼させてほしい」と選手たちへエールを送った兵頭専務理事。7月23日からの4連休は愛媛の高校サッカー選手にとって仲間たちとの絆をピッチ上で確認する貴重な時間となる。
(取材=寺下友徳)