元日本代表で現在は京都サンガF.CでプレーするDF田中マルクス闘莉王選手。守備の要として、これまでも浦和や名古屋で活躍をした。日本代表としては2010年のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会に主力として出場し、16強入りに貢献。

 ブラジルから高校生の時に来日し、千葉県内屈指の進学校の渋谷幕張で高校時代を過ごし、選手権出場に導いた闘莉王選手に高校時代の事や練習に対する考え方を伺ってきた。

――高校の時にブラジルから来日されましたが、当時辛かったことはなんでしたか?
 言葉ですね。全く日本語を話すことが出来なかったのでそれが一番辛かったです。逃げ道がなかったですからね。文化、風習がすべて違う日本に来て、色々なことがあって何度もくじけそうになったことはありましたけど、ただ、いつかはプロになるんだという強い気持ちを持って日々、勉強とそしてサッカーに打ち込んでいました。

 また、高校が渋谷幕張という進学校だったので、勉強は特に大変でしたね。今からあの3年間をもう一度やれと言われたら考えちゃいますね(笑)。それ位、辛かったです。

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