流通経済大柏MF小林恭太

 現在、高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2021 EASTに所属している強豪・流通経済大柏。そんなチームにおいて、与えられたさまざまなポジションできっちり仕事をこなす選手がいる。中盤を無尽蔵のスタミナで走り回り、攻守にわたってチームを活性化させるのがMF小林恭太(3年)。まさにチームの“ダイナモ”と呼ぶにふさわしいキープレイヤーに話を聞いた。

ーーまず高校入学前の所属チームを教えてください

 クラブ・ドラゴンズ柏です。

ーーポジションはどこだったのでしょうか?

 ボランチをやっていました。

ーー自分のストロングはどういうところだと思っていますか?

 足元には自信がないので、ゴリゴリ、ガツガツ行ってチームに勢いをつけられたらと思っています。あとは球際の強さだったり、そういう部分も自分の強さだと思っています。

ーー憧れの選手やプレーを参考にしている選手などはいますでしょうか?

 選手でいうとチェルシーのエンゴロ・カンテです。守備も攻撃もできますし、そういう部分では目標にしている選手です。

ーーインターハイは不本意な形で終わってしまったと思いますが、何か見えた課題などはあったでしょうか?

 やっぱり大津の方が自分たちよりも一枚上で、0-3と完敗してしまいました。ただ、その敗戦をきっかけに自分たちには何が足りないのかということに気付くことができ、しっかり練習もできているので、それを今後のプレミアや選手権に活かし、しっかり戦っていければいいかなと思っています。

ーー選手権予選は厳しいゾーンに入りましたが?

 インターハイ予選でも決勝トーナメントの1回戦(対船橋北)から苦戦しました。周りからは「まあ流通経済大柏は勝つだろう」と思われていたようですけれども、なかなか点が入らなくてトーナメントの怖さを経験しました。あの時の状況は、チームとして「まず最初の15分でラッシュをかける」ということを徹底してやっていて、15分で点が取れればいいんですけれども、取れなかった時の戦い方が自分たちの課題ではあって。

 ただ、あの試合を乗り越えられたことで、その後もしっかり改善することができて準決勝(対専大松戸)を3-0、決勝(対暁星国際)を6-0で勝つことができて、その部分では自信にもつながったのかなと思います。

練習中の流通経済大柏MF小林恭太

ーープレミアでは現状で暫定4位という位置に付けていますが、リーグ戦についてはどういう思いでしょうか?

 プレミアはどのチームも強いので、どのゲームも集中して戦わなければいけないですし、やはり青森山田や清水エスパルスユースというチームに勝っていかないと上位には食い込めないので、そこをしっかり勝ち切って選手権にもいい流れを持っていきたいと思っています。

ーー日程通り試合が開催されれば、10月中旬にひとつ大きなゲーム(青森山田戦)があると思いますが?

 やはり青森山田はインターハイを制したチームですし、勢いもあると思います。自分たちもリーグ戦では0-3で、和倉ユースでは0-2で敗れていてまだ点すら取れていないので、まずは入りから集中して、先制点を撮ることができたら自分たちのペースでサッカーできると思うので、先制点が重要かなと思っています。

ーー今のチームの仕上がりは現状どんな感じでしょうか?

 インターハイでの大津戦の敗戦から中断期間などもあって、ひとりひとりがしっかりと切り替えることができました。

ーー今シーズンの目標を教えていただけますでしょうか?

 自分たちは、ずっと前から「日本一」という目標を掲げてきて、プレミアも選手権もチャンスがあるので、ここからは全試合勝って日本一を取りたいと思っています。