森本貴幸が更新(15歳10ヶ月6日)するまでの約2年間、J1リーグ最年少出場記録を保持していた吳章銀(オ・ジャンウン)氏は、FC東京でのデビューから、韓国代表まで上り詰め、実に17年間プロとして現役を続けた。今後は暫く、日本で指導の勉強を希望する同氏にお話を伺った。

――選手として長い間お疲れ様でした。引退を決意した時の心境と今後について伺えますか?
ありがとうございます。選手として引退を決意した時は、自分としては精一杯やりきりましたので、後悔や未練はありませんでした。今後は暫く、日本で指導の勉強をしたいと思っています。出来ればまずJリーグユースでやってみたいですね。

――-なぜJリーグユースなのでしょうか?
第一に、日本の育成システムが進んでいるということがあります。将来的にはJリーグの監督や母国(大韓民国)の代表監督をやりたいので、先ずは経験を積みたいと思います。

――韓国のユース年代と日本のユース年代の違いはありますか?
韓国はパワーや走力に長けた選手が多いですが、日本は技術が高い選手が多いと思います。また、育成システムで言えば、日本はFC東京U-23などがJ3リーグに参加していますし、若い選手たちが、スタジアムでファンの前でプレーすることが出来るのも素晴らしいですよね。最近では久保選手がFC東京からスペインに移籍しましたし、育成からトップに供給できる育成システムが日本の良さでもあると思います。

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