元浦和レッズの水内猛氏

ーー3年間で出場した大会について。

 大会としては1年生のインターハイ予選から出させてもらい、夏も有馬温泉に1年で一人だけ連れて行っていただきました。結局、山城高校に負けてしまいましたが、ここでは言えない高校生ならではの思い出や…(笑)、プレーした土のグラウンドが関東より白くて反射ですごく眩しかったり、良い経験をさせてもらいました。
 3年時はインターハイ予選では負けましたが、関東大会準優勝や選手権で全国ベスト8を達成できました。当時のスタメンは過半数が2年生。高校サッカーに憧れて日産ジュニアユースから来た選手がたくさんいて、みんなめちゃめちゃ技術が高くて上手かった(笑)。関東大会は一回戦から市立船橋。DFにお笑い芸人のワッキーやフリューゲルスに行った高田昌明、FWには京都パープルサンガに行った永田崇がいました。地元開催という事もあり、沢山の方が応援に来てくれました。性格的に人に見られている方が活躍できるタイプなので、僕の大活躍で決勝まで行きました。ピッチも天然芝で、天然芝用のスパイクを履いてプレーしたんですが物凄いテンション上がるじゃないですか。実力以上の力を発揮出来たと記憶しています。決勝は習志野に負けてしまいましたが、それを当時の三菱のスカウト村松さんという方が見ていて、同じ旭高校出身でレッズのGMなどをされていた中村修三さんも選手でいたのもあり獲得の後押しをしてくれました。夏に先生から三菱からオファーがあることを知らされ、プロに参加することも表明していたのですぐに加入を決めました。最初は東京でやると聞いていましたが、実際には浦和での活動でビックリしましたけど(笑)。1学期までは大学進学も考えて勉強していましたが、三菱に入団が決まってからはまったく勉強をせず、先生にも怒られました(笑)。

ーーサッカーに専念出来る環境のなか迎えた全国高校サッカー選手権大会。

 三菱加入が決まってからは選手権の事だけ考えていましたから、楽しかったです。昔から選手権に憧れて、選手権に出る為に旭高校に決めたので。出られた時は本当に嬉しかったです。人前で緊張感あるなかプレーするのが好きですし得意でもありましたので、力を発揮できたと思います。選手権も地元開催で、満員のスタジアムでやれた経験は気持ち良かったです。それが後にプロになった時も活かされたと思います。ベスト8まで行けて優秀選手もいただけたので最高の思い出です。

プレッシャーが掛かる大事な場面で活躍出来る、まさに今の水内氏のルーツを感じ取ることの出来る貴重なお話しをありがとうございました。

(取材=編集部)

▽サッカー版「徹子の部屋」を目指す水内猛氏
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