ーー昨シーズンで、リーグ戦、カップ戦を含め、ターニングポイントとなった試合などはありますでしょうか?

サッカー部員全員での集合写真(写真提供=明治大学サッカー部)

 まず試合に関することではありませんが、緊急事態宣言を受けて部の活動も停止になった4月から6月にかけての自粛期間中に、寮を閉鎖し全員が帰省しましたが、なども重ねてきました。サッカーができない自粛期間中に、現実と向き合いながら取り組んできたことと、4年間毎日積み上げてきたものが、自粛明けの活動再開、スタートというところに非常に影響があったと感じています。そういうこともあって、昨年の7月5日に開幕戦が行なわれ、前期は開幕から6連勝できました。リーグ戦の連覇においては、そのスタートダッシュが大きなポイントになったと思います。

 開幕に向けての準備に関しても、「自粛期間中だけ凄く頑張った」というものだけではなく、今までの積み重ねによって体に染み付いるものだったり、各人の取り組みや意識の賜物だと思います。

ーー今シーズン具体的に目標としていることなどはありますでしょうか?

 もちろん日本一になることは大きな目標ですけれども、今年は「やり切ろう」と思っています。毎年全力でやり切っているんですけど、今年はよりアグレッシブにアクティブに攻めたいと思っているんです。プレッシングの厳しさだったり、走り続けることだったり、試合の後半になっても「こんなことをしてくるのか?」など相手が嫌になるくらいのサッカーを追求したいと思っています。

 次回は明治大学サッカー部のチーム構成やチームが求める選手についての話などを紹介する。

(取材=高校サッカードットコム編集部)