鷹虎という珍しい名前については「僕が上杉謙信が好きでね。上杉謙信の幼名が景虎なんですよね。だから全員に~虎って付けたかったんですけど、家族に反対されて(笑)。だから長男と次男は普通の名前なんです(笑)。でも3人目からは"もう好きに付けさせてくれ"と」と由来を教えてくれた。
最後に、これからどういう選手になってもらいたいか尋ねると「やっぱりお金を払ってもらえる選手。見ててワクワクする選手になって欲しいですよね。やっぱりプロですからね。エンターテイメントなんで、魅せれるプレイヤーになって欲しい。"この選手を観に行きたい!"って思わせる、そういう選手になってもらいたいです」と話してくれた。
徹さんのお話を伺った後、会見後の永長(息子)に会見の感想を尋ねてみた。「めっちゃ緊張しました(笑)。大舞台は好きなんですけど、こういうのは苦手です(笑)。緊張してセリフが飛んじゃったりしたんですけど、自分の伝えたいことは伝えられたんで良かったです」と緊張から解き放たれ笑顔を見せた。
そして徹さんの話を伝えると、「自分が高校に入る時も特待も貰えなくて、めちゃくちゃ自分にお金をかけてもらったし、家族の中で一番お金を使わせてしまったので、"絶対プロにならないといけない!"と思っていたし、プロになれてこれから親孝行出来るのでそこは嬉しいです。でも入るだけじゃダメなので、ここからもっと上を目指して、もっと親孝行出来るように頑張りたいです」と、感謝の言葉を口にして決意を新たにプロ入り後を見据えた。
しかし永長にはこれからJリーグのチャンピオンチームでの厳しい競争が待っている。永長は「やっぱりフロンターレはチャンピオンという事もあって試合に出るのはめちゃくちゃ難しいと思うんですが、その中でも自分の長所を常に忘れずに、自信を持ってやっていきたいと思うし、もし試合に出るチャンスがあれば、アシストだったり得点で結果を残していきたいなと思います」と話し、現実を見据えたうえで、結果を残すと顔を引き締めた。
そして、川崎フロンターレU-18からトップ昇格を果たしたFW五十嵐太陽について聞くと、「太陽もめちゃくちゃ上手いし、自分にはない基礎の技術も持っているし、そういう部分では自分よりレベルが高いと思うんですけど、同年代だし負けられない。お互いの良さをお互いで競い合っていいライバル関係でやっていきたいなと思います」とコメント。
"ワクワクする選手になって欲しい"と徹さんが願うように、これからも永長の成長を見守りたい。こちらもそう思ってしまうような親子の絆をみせてもらった。
(文・写真=会田健司)