(写真=矢島公彦)

 1月11日、第98回全国高校サッカー選手権大会準決勝が埼玉スタジアム2○○2で開催された。29,747人が見守る中行われた第2試合では24本のシュートを放った静岡学園(静岡)が矢板中央(栃木)を1-0で下し決勝進出を決めた。

 攻める24大会ぶりの優勝を目指す鹿島アントラーズ加入内定のMF松村優太擁する名門・静岡学園、守る2大会ぶり4強の矢板中央の構図。4戦15得点無失点と毎試合複数得点を重ねてきた静岡学園だったが、9本のシュートを放つも堅い矢板中央の守備を崩せずに今大会初めて無得点で前半を終えた。後半もボールを支配し続け、攻撃的な姿勢を貫き続けた静岡学園だったが、DF長江皓亮主将を中心とした堅いディフェンスを崩しきれず。後半アディショナルタイムにはDF田邉秀斗のシュートが右ポストを直撃。しかし、これもゴールならず。そして、0-0のままPK戦突入かと思われた後半アディショナルタイム+3分についに試合が動く。MF松村が矢板中央ゴール前でボールを受けドリブルを仕掛け、相手DFのファウルを誘いPKを獲得。これを自ら決め冷静に右サイドに決め、直後に試合終了のホイッスルが鳴った。劇的勝利を手にした静岡学園は13日に大会連覇を狙う青森山田(青森)と初の単独優勝を懸けて激突する。

(写真=矢島公彦)

▽第98回全国高校サッカー選手権
第98回全国高校サッカー選手権