伊藤壇氏(写真提供=北海道コンサドーレ札幌)
3月16日、コンサドーレ北海道スポーツクラブとクラーク記念国際が、コンサドーレ事務所にて産学連携協定調印式・記者会見を行い、クラーク記念国際高等学校学校長の三浦雄一郎氏、札幌大通キャンパス長の市田潤氏、コンサドーレ北海道スポーツクラブ代表理事の三上大勝氏が出席した。現役時代はアジア22か国でプレーした異色の経験を持つ、クラーク国際サッカー部の初代監督伊藤壇氏の質疑応答は以下の通り。
――チーム作りについて
チームとしての目標は躍動感のあるサッカーをしていきたいので、そのためにはまず体づくりが大事なので、1年目は何人集まるか分からないですけど、しっかり走り込んで、フルで80分間(高校選手権)を戦えるような選手を作りたいと思います。
――監督オファーを受けた心境は
もともと指導者になりたいと思っていましたが、なかなか条件などが合わなくて実現しなかったのですが、今回お話しを頂いたときに、校長先生が三浦雄一郎校長で、学校として目指すところが自分と一緒だったので、即答でやらせていただくという返事をしました。
――80分戦える選手とのことですが、どういった選手を育てたいか
僕が海外に居てすごく感じたことが、日本の子供たちは近年、すごくレベル上がってきて技術的には高いのですが、それと同時に失ったものもある気がして、タフさが昔に比べて足らなくなってきていると感じているので、学校の方にもお願いしたのですが、練習環境は毎日人工芝やきれいな芝の上だけで練習するのではなくて、あえてぼこぼこのグラウンドや土のグラウンドでもプレーするようにして、どんな環境でも適用できるようなタフな選手を育てていきたいと思います。
――世界でプレーしてきた経験をどのように伝えたいか
僕自身、現役中に代理人をつけずに自分一人で現地に乗り込んでチーム探しをしてきて、僕のサッカー人生はずっとエリート街道ではないので、何度も挫折を味わって這い上がってきたタイプの選手だったのですが、子供たちも決して道は一つではないので、どこか挫折したとしても諦めずに、また違った道を使ってでも夢に向かって突き進んで欲しいな、と伝えていけたらと思っています。