優勝を飾った鹿島学園(写真=矢島公彦)

 第99回全国高校サッカー選手権茨城予選の決勝が11月15日、茨城県立カシマサッカースタジアムで行われた。今季茨城県新人大会を優勝し、4年ぶり5回目の全国出場を目指す鹿島学園と4年連続5回目の全国出場を目指す明秀日立の一戦は前半に鹿島学園が先制点を奪うもその後明秀日立が同点に追いつく。しかしその後は両校一歩も譲らない展開となり、勝敗は延長線へ突入。延長前半に鹿島学園が勝ち越しとなる追加点を決めるとこれが決勝点となり2-1で鹿島学園が明秀日立との激戦を制して全国出場の切符を手にした。

▽鹿島学園スターティングメンバー
GK12 小副川虎之介
DF2 荒木駿輔
DF3 遠藤聖矢
DF4 瀬口雄翔
DF5 水野成隆
DF13 渕伸平
MF7 土井紅貴
MF8 小西慶太郎
MF9 エゼトベチク
MF10 大澤昌也
FW19 菊谷大地

▽明秀学園スターティングメンバー
GK1 谷口漓成
DF4 石橋衡
DF5 根本岳音
DF6 箕輪竜馬
DF17 長谷川皓哉
MF2 関口祐成
MF8 中沢駿斗
MF10 中熊岳琉
FW9 堀江海翔
FW11 楠原秀翔
FW18 根本琳生

 試合は前半序盤から鹿島学園の積極的な攻撃となり、前半8分に鹿島学園DF2荒木駿輔のスローインが明秀日立ディフェンスに当たりそのこぼれ球を鹿島学園FW19菊谷大地が反転してのボレーシュートがゴール右隅に突き刺さり鹿島学園が早くも先制点を奪う。その後は明秀日立が果敢に同点ゴールを奪いに積極的に攻め込む。すると前半15分に鹿島学園陣内で明秀日立FW11楠原秀翔が体を張ったパスをカットするとそのこぼれ球に明秀日立FW9堀江海翔が素早く右足で放ったミドルシュートがゴール右上に吸い込まれ明秀日立が早くも同点に追いつく。その後はお互いにチャンスを作るも決めきれず1-1で前半終了。

 後半は序盤から明秀日立の攻撃となるも、徐々に鹿島学園もシュートを放つ。後半26分には明秀日立が裏をついたロングパスに鹿島学園GK1谷口漓成が前線でのクリアミスすると途中出場の明秀日立FW13田口大翔がボールを拾い無人のゴールにドリブルするも鹿島学園DF3遠藤聖矢、DF4瀬口雄翔が体を張ったディフェンスで明秀学園のビッグチャンスを守り切る。そして前後半80分で決着つかず勝敗の行方は延長戦へ突入する。そして延長前半7分に均衡が破れる。鹿島学園MF7土井紅貴がゴール左から放ったシュートが明秀日立ディフェンスに当たり、そのこぼれ球を受けた鹿島学園MF9エゼ・トベチクが素早く放った反転シュートがゴールネットを揺らし鹿島学園が遂に勝ち越しゴールを決める。その後は明秀日立が超攻撃布陣で反撃するも最後までゴールを割れず試合終了。2-1で鹿島学園が激戦を制して4年ぶり5回目の全国出場を決めた。1点を争う戦いはどちらが勝利してもおかしくない展開であったが、チャンスをきっちり決めた鹿島学園が全国行きの切符を掴んだ。勝利した鹿島学園は12月31日に三重県代表の三重海星と浦和駒場スタジアムで全国高校サッカー選手権1回戦を戦う。

(文・写真=矢島公彦)

▽第99回全国高校サッカー選手権茨城予選
第99回全国高校サッカー選手権茨城予選