初芝橋本イレブン
――選手権初戦の対戦相手について。
「初戦が帝京大可児です。2週間ほど前に、大阪の興國の内野智章監督から連絡がありまして、「夏にやったけど0-5で負けたよ」とだからなんなのかよくわからん電話がありました(笑)。興國の内野監督は僕の同級生で、初芝橋本で選手として一緒にやっておりました。だから電話してきてくれたのだと思うのですが、強いというのを強調したかったのかなと思いながら「そうか。頑張るわ」で終わったんですけども(笑)。ということで強豪ということは知っております。決勝のビデオを見させてもらったり、色んなゲームを拝見させてもらっています。ただ、相手がどうこうというよりも、僕がいつも思っているのが、まずは自分たちの力を出すということです。分たちがやりたいことを突き詰めるだけかなと思います。その中で力があった方が勝利すると思うので、今日も選手にその話をしました。この1カ月の練習を見直しながら、1つでも2つでも予選の決勝よりも良いゲームができるように、スパイスというか武器を1個でも作って戦えたら良いよねという話をしました。そうした形で初戦を迎えたいなと思いますし、またどんな相手でも全力を尽くすのが大事だと思います。とにかく和歌山にまず1勝を届けたいと思います」。
――注目選手、また隠れキーマンについて。
「注目選手としてはGK藤澤周弥、DF尾崎功燿、MF安藤公揮、MF西淵啓斗、FW樫村宝の5名です。ただ、この予選で最後の切り札として起用しようと思いながら、最終的にゲーム展開的に起用せずに終わった選手がいます。それが、19番のFW土手開理です。彼は長身で足元もおさまるし、もしかしたら全国の初戦のキーマンになってくるのではと思っています。予選では怪我もあって1試合も出ませんでしたが、彼自身も変わりつつあるので、いい形で初戦に入れればキーマンになってくると思います」。
初芝橋本高等学校
創部30年。部員114人(1年生39人、2年生41人、3年生34人)
全国高校サッカー選手権大会ベスト4(74回大会)、インターハイ準優勝(平成18年度)と好成績を残している。今年のチームは「守備は攻撃の始まり」ということを全員で共有しながら、鍛え上げてきた運動量を武器に、自分たちから仕掛けて高い位置でボールを奪い、人数を掛けてゴールを狙いに行く攻撃的なチーム。FW樫村宝キャプテンがチームを引っ張り、まずは初戦を突破し歴代最高順位を目指す。
▽第99回全国高校サッカー選手権
第99回全国高校サッカー選手権