初芝橋本・阪中義博監督(取材・写真=会田健司)

 12月4日、大阪市中央区の読売テレビ本社で第99回全国高校サッカー選手権大会に出場する近畿2府4県の代表校の共同記者会見が行われた。3年ぶり16回目の出場となる和歌山県代表初芝橋本からは阪中義博監督が出席。

――選手権予選と今年のチームについて。

 「3年ぶりになるので、全国大会を知らない選手ばかりです。知っているのは、私とコーチ2名が経験しているだけです。そんな中で今年のチームに関しては、昨年度よりも正直なところ、全体的に力が落ちると思っています。昨年度は「大丈夫だろう。行けるだろ」という浮ついた気持ちで予選に入ってしまい、負けてしまった。その想いを持って、今年はキャプテンのFW樫村宝を中心に頑張ってくれたのかなと思います。あとは、今年はスーパープリンスリーグに出場することができ、履正社さんとか、あるいは京都橘さんとかに色んな勉強をさせてもらい、力をつけられたのかなと思っています。予選でも簡単には勝たせてくれないチームがあったので、結果は全試合先制して勝ち上がれたのですが、これもスーパープリンスでDFライン中心に力をつけさせていただけたからだと思っています。この全国大会で和歌山県勢は、10年間初戦を突破できていません。そのうち10年前にうちが丸岡に勝ってからです。僕が監督になってから7回目なので、そのうち1回しか勝てていない状況です。ですので、必ず初戦を突破したいと選手にも伝えています。そして、勢いをつけながら、2回戦も勝って3回戦で当たる可能性がある青森山田との対戦を期待しながら選手権に挑みたいと思います」。

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▽第99回全国高校サッカー選手権
第99回全国高校サッカー選手権