早稲田実業MF久米遥太

　現在T2リーグに所属している強豪校のひとつ、早稲田実業において、1年生ながらも軸となる選手として起用されている久米遥太。指揮を取る森泉武信監督からも「久米が入ってからチームが変わった」と評されるほど信頼を勝ち取っているグッドプレーヤーに、2次トーナメント1回戦終了後、話を聞いた。

ーーまず今日の試合を振り返ってみていかがだったでしょうか？

　試合前から個人で打開できるチームではないので、全員で力を合わせて勝とうという思いで臨んだ試合だったので、セットプレーからと、あとは流れの中で点が入ったのと、無失点に抑えられたことは良かったと思います。

ーー守備陣に関してはこれで3試合連続無失点で、攻撃陣に関しては3試合で12点とバランスが良いと思うんですけれどもその点についてはいかがでしょうか？

　守備は「戻るところは戻る」というところを徹底しているのと、球際に関してもすごく強い選手がいるわけではないのですが、そこを全員で補いつつ、簡単なミスをしないように全員で注意しながら、声をかけながらやっています。無失点という結果が出ているのは本当にいいことだと思います。

　攻撃は色々な選手で点を取っていたりとか、セットプレーから点が取れていたり流れの中から点が取れていたり、多くのバリエーションで点を取ることができている点はいいことだと思っています。ただ課題というか、自分たちの考えているような崩し方は、もっとできると思うので、その点に関しては修正して、もっと点を取って勝ちたいと思っています。

ーー今日の自身のゴールを振り返っていただけますでしょうか？ 

　右サイドで長い時間ボールを回していて、自分とMF中田（圭一郎）選手が中にいて、いつボールが来てもいいように準備はしていました。DF山口（裕大）選手が顔を上げたタイミングで、待っていたところにピンポイントにボールが来たのでヘディングで押し込みました。点を決めることができて良かったと思います。

ーー早稲田実業に入る前の所属チームとポジションを教えていただけますでしょうか？

　東京武蔵野シティFCユースです。 ポジションはFWとか右ハーフでした。

貴重な追加点となるゴールを決めた久米遥太

ーー自分自身のストロングポイントはどういったところだと思っていますでしょうか？

　守備のハードワークと動き出しです。周りを助ける動き出しとか、積極的にシュートを狙いに行く姿勢とか、先輩たちもサポートしてくれているので、いまは自分の良さを出そうと思ってガムシャラにやっています。

ーー1年生でインターハイ予選は3試合連続出場ですがその辺りについてはどう思っていますか？

　1年生から使ってもらえていることは、自分的にはとてもうれしいことですが、結果を出し続けないといけないと思っています。他に凄い選手もたくさんいるので、出させてもらっている反面、責任も感じています。これからもっとチームを助けられるよう頑張りたいと思います。

ーー今年のチームはどういったところに特徴のあるチームだと思っていますか？

　早稲田実業は、みんな優しくて、とてもポジティブな声掛けだったり励まし合ったり、全員でいい守備をしよう、いい攻撃をしようという意識が高いチームだと思います。DF宮寺（政茂）キャプテンや、GK木庭（正太郎）選手は、後ろから檄を飛ばしてくれて助かっています。

ーーこれから先はより厳しい戦いになってくると思いますが、次戦（修徳戦）に向けて意気込みをお願いします

　修徳高校は昨年T2で優勝しているチームで、実力的には相手に分があるかもしれないですが、早稲田実業は、たとえ実力差があったとしてもチームとして全員が同じ方向を向いて、守備も攻撃も集中力を切らさず走り切ることができるチームです。ハードワークをして結果が付いてくればいいと思っています。