堺西・川元将太監督

 5月29日、令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選の5回戦が行われ、大阪商大堺との堺対決にに挑んだ堺西は0-3で敗れ悔しい5回戦敗退となった。

 試合後、堺西の川元将太監督は「自分たちのダメなところ、未熟なところが出てしまった。自分たちのいいところが出せればもっと勝負できたと思うんですが、相手の勢いに負けてしまったので勿体なかったというのが率直な感想です。うちはパスを繋いでいくテクニックがあるわけではないので、最初はシンプルに裏を狙って、その後にクサビを当てて展開出来たらというプランだったんですが、相手のプレッシャーに慌ててしまって思ったボールが蹴れなかったり、相手の攻撃に対して守る事で精一杯になってしまって攻撃に人数を掛けれなかったので、後手後手でダメな部分がいっぱい出てしまいました」と試合を振り返った。

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 敗戦の中でもキープ力が光った10番FW原田七輝に対しては「もっと前でプレーさせてあげたかったんですが、全体の位置が下がってしまっていたので、彼もハーフエラインぐらいでのプレーが多かった。選手交代を使いながら前への意識を高めたんですけど、その頃には3失点してしまっていたので、僕の判断が遅かったところもあったと思うので反省する点がいっぱいです」と話した。

堺西10番FW原田七輝

 「4回戦はPKで、3回戦も一点を早い時間帯に取れてそこから頑張って守った。という大会だったので、その2試合頑張れたっていうのは凄く大きかったし自信になって欲しいなと思うんですけど、今日はそこまで至らず我慢でも負けてしまったので、それはこれから成長していってほしいなと思います」と今大会を振り返った。

 今後に向けては「やっぱり基礎的なところ、止めて蹴るの部分だったり競り合いの質だったりからやっていかないと、戦術のところまで行けないと思うので、今はまだ行き当たりばったりのサッカーになってしまっているのを変えるには基礎的なところ、当たり前のテクニックを上げないと先を考えるのは難しいなと思うので、そこから取り組んでいこうと思います」と選手権に向けてのチーム作りに対して話した。悔しさから自らにも厳しい姿勢をみせる川元監督だったが、5回戦まで勝ち上がれる公立校のチームがほとんどない中での今大会の堺西の健闘は光っていた。

(文・写真=会田健司)

▽令和3年度全国高校総体(インターハイ)大阪予選
令和3年度全国高校総体(インターハイ)大阪予選