名門・静岡学園の10番を背負うMF古川陽介

 現在参戦中のプリンスリーグ東海で首位に立つ名門・静岡学園。そんな強豪チームにおいて、ドリブルにこだわるプレーヤーがいる。静学の“10番”を背負う、MF古川陽介だ。インターハイ静岡予選の準決勝、浜松開誠館戦に勝利も自らのプレーには不満が残ると話していた彼に、試合の振り返りや決勝に向けての話などを直撃した。

ーーまず今日の試合を振り返ってみていかがだったでしょうか?

 自分たちの攻撃的なサッカーができず1点しか取れませんでした。相手を崩しきれず、悔しさというのもあるんですけれどもまずは勝てたので良かったです。決勝で自分たちのサッカーをもう一度見せられたらと思っています。

ーーあわや失点というシーンがありましたが?

 前半は、相手が立ち上がりから来るとわかっていたのでそこで気持ちで負けないようにと思っていました。 自分たちの形での攻撃が出来なかったというところは決勝に向けて修正したいと思っています。

ーーもう少し点が取れていたような感じもしたのですが? 

 そうですね。全体的に今日の試合はシュートが少なかったので、次はもっと積極的に攻撃の形を作っていきたいと思います。

ーーフェイントをかけたのかと思いましたが?

 そうですね。ちょっと「クロスを入れる感じ」を匂わせつつ、ニアに流し込みました。。

相手チームにとっても古川のドリブルは脅威

ーーハーフタイムの川口監督の指示はどんなものだったのでしょうか?

 縦パスに相手が結構食いついてきていたので、自分やMF高橋(隆大)が受けて仕掛けるという形をもっと増やそうという話でした。

ーー後半の中盤くらいから相手のプレッシャーが強くなったのか、やや引き気味な印象を受けたのですが?

 ちょっと難しい展開になってしまって、自分の特徴を活かしたプレーとかもあまりできなくなってしまいました。シュートがなかったので、そこは反省点だと思います。

ーーバックスの方もちょっと守りに入ってしまった感じがしたのですが?

 そうですね。バックパスが出てしまって、前を向いて攻める形というのが少なくなってしまって、攻撃ができなくなってしまいました。

ーー守備に関してはどうでしたか?

 自分はまずプレスバックと球際の部分を意識していて、いい時もあったんですけれども、「もっと行けたかな」という感じです。

ーーPK戦になった時の心境というのはどうだったのでしょうか?

 あまり重たい雰囲気もなく、自分でも「勝てる」と思っていました。今年のチームは関西出身の選手が多いので関西独特のノリみたいなものもあって。ポジティブな声も出ていましたし、負ける気はしませんでした。

ーー確かにみなGK生嶋選手に檄を飛ばしていましたね

 練習の時からも盛り上がったりしています。ポジティブな声出しというのはいいことだと思います。

ーーその檄のおかげか、PK戦で生嶋選手は2本止めてくれました

 そうですね。失点も生嶋のミスからだったので、冗談半分で「取り返せよ!」とは言いました。でも信頼しているので、絶対に止めてくれると信じていました。

ーー前の所属チームとポジションを教えてもらえますか?

 所属チームは京都サンガF.C. U-15で、ポジションはだいたい右サイドハーフをやっていました。

ーー自分自身のストロングポイントはどういったところだと思っていますか?

 やっぱりドリブルにはこだわっているんですけれど、そこからゴールという形が少ないので、もっとゴールにもこだわりたいと思っています。

ーー決勝の清水東戦に向けて意気込みをお願いします

 決勝は内容にもこだわって全員で一致団結して戦って、全国(大会)につなげられるように勝ちたいと思っています。

▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選