全国大会初出場を目指す興國

 令和3年度全国高校総体(インターハイ)大阪予選の準決勝が6月12日に開催される。

 大阪は代表校の枠が2つの為、この準決勝で勝利した2チームが全国大会への出場権を手にすることになる。

 全国大会初出場を目指す興國は5大会ぶり8回目の全国大会を目指す大阪桐蔭との対戦。興國は今大会全試合ゴール中の永長鷹虎が絶好調。永長の4戦連発弾で勢いに乗るか。山本蒼太や武本射雅がチャンスメイクできるかが鍵を握りそうだ。対する大阪桐蔭はなんといってもチームプレー。準々決勝の大阪産大附戦でも全員守備で粘り強くPK勝ちをもぎ取った。昨年の選手権大阪予選準々決勝でプロ内定5人を擁した興國を破ったように、興國との相性は悪くない。このカードはロースコアの接戦になる事が多いので、大阪桐蔭としては今回もその展開に持ち込みたいところだ。

 一方、4大会連続5回目の全国大会出場を狙う阪南大高は7大会ぶり10回目の全国を目指す近大附との対戦。各ポジションにタレントが揃っている今年の阪南大高。この2試合、チームの全ゴールを挙げているエース鈴木章斗がこの試合でもゴールを決められるかが勝負のポイント。強固な守備陣を擁しているだけに先制点が欲しいところだ。対する近大附は6回戦で大阪商大堺に2-1、準々決勝で金光大阪にPK勝ちと接戦を勝ち抜いてきた。特に準々決勝では先制してから金光大阪の怒涛の攻撃を跳ね返し続け、後半終了間際にゴールを許すも気持ちを切らさず延長戦も戦い抜いた。この経験を活かし阪南大高の攻撃に粘り強く対応できれば勝機が見えてくるだろう。

 なお、決勝戦は6月13日に開催される。同大会の優勝と準優勝校が福井県で開催される全国高校総合体育大会(インターハイ)への出場権を獲得する。また、4強進出校が近畿高校サッカー選手権大会に出場する資格を獲得している。(※3位決定戦は行わず、優勝校に準決勝で負けたチームを第3代表とする) 

▽令和3年度全国高校総体(インターハイ)大阪予選
令和3年度全国高校総体(インターハイ)大阪予選