トップチームでJリーグデビューを果たしたサガン鳥栖U-18MF福井太智
昨年、高円宮杯JFA全日本U-15サッカー選手権大会と日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会でそれぞれ優勝し、2世代で日本一に輝いたサガン鳥栖アカデミー。当時高校2年生でトップデビューを果たした松岡大起が象徴するようにトップチームがアカデミー出身選手を積極的に試合で起用している。現サガン鳥栖U-18でもU-24日本代表DF中野伸哉が既にトップチームに定着。そしてもう一人、先日サンフレッチェ広島戦でJリーグデビューを果たしたU-17日本代表候補MF福井太智。田中智宗監督が「トップチームで悔しい思いもして心も体も成長してるのでやってもらわないといけない選手」と評価する福井にプレミアリーグWEST第9節ガンバ大阪ユース戦後(3-1で勝利)話を聞いた。
ーーまず今日の試合を振り返ってもらえますか?
リーグを上位で走っているガンバが相手だったので絶対負けられなかったですし、「ここで勝てば自分たちも波に乗れる」という気持ちで試合に入りました。
ーー昨日Jリーグに出場していましたが、気持ち的にどう切り替えて臨みましたか?
広島戦の前から「ガンバユース戦いけるか?」と言われていたので、両方どちらも行ける準備をしていました。昨日終わった後すぐ切り替えてこっちに向かいました。
ーー今日試合をしてみてガンバユースはどうでしたか?
強度も強いですし、一人一人テクニックがある相手だったので難しい時間帯もあったんですけど、ゴール前の守備でも焦れないでやるとこだったり、自分たちもテクニックや戦術の部分も劣ってなかったと思うので自信を持ってやれたと思います。
ーー「開幕戦で名古屋グランパスU-18に敗戦した事でみんなが危機感を持ってレベルを上げてこられた」と田中監督がおっしゃっていたが、そこの辺はいかがですか?
初戦を0-4で負けてしまってとても悔しかったですし、こんなところで負けてる場合じゃないとも思っていたので、練習からチームで求め合って個人としてもチームとしても向上してこられたかなと思いますし、これからももっとレベルアップしていきたいと思います。
ーー福井君がトップチームに行っている事でユースのみんなの意識を上げられる効果もありますか?
自分自身もそうですし、(中野)伸哉もそうなんですけど帰ってきた時にみんなに伝えることは沢山ありますし、みんなも上を目指してやっている中で自分が上のレベルでやらせてもらっている意味も自分で考えながらやっています。自分はまだユースの所属なのでそこら辺をはき違えずにやっているつもりです。
ーートップチームで出場してみてやれる感触は掴めましたか?
やれる部分はありますし、全然自分も劣っていないと思える部分もあるんですがまだまだ課題もありますし、もっとあそこのレベルで沢山試合に出たいなと思っています。
ーー今日の試合でも積極的にシュートを打ったりいいプレーが出来ていたと思うんですが、課題としてはどの辺になりますか?
シュートを打てているところはあるんですけど得点はできていないので、決め切るところですね。もっとゴール前での質を上げていきたいです。
ーー逆にトップチームで一番通用している部分はどこになりますか?
ボールを触る部分では劣っていないと思います。沢山ボールを受けて叩いて仕掛けるっていう部分では全然やれていると思います。
ーーチーム的に今年の目標はどこになりますか?
プレミアリーグ一年目なので残留ってところはありますけど、残留って目標は低いレベルなので上位に食らい付いて行く、上位で終わるってところはあります。
ーー今日でみんなやれる自信がついたのではと思うんですがどうですか?
みんな戦えていましたし、これを続けていこうと思っています。一人一人が自信を持ってやれたのでこれからも出来ると思います。
ーー個人的には今年の目標で明確なものはありますか?
今はトップチームに上がって試合に出続けるというところが一番の目標です。ユース年代では絶対的にやらないといけないと思っているのでトップのレベルでやっていきたいと思っています。
(文・写真=会田健司)
▽高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2021 WEST
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