東海大仰星キャプテンMF松名大輝

 大阪の強豪東海大仰星で今年キャプテンを任されたMF松名大輝。しかし新チームが始動してすぐの3月に怪我で戦列を離れ、プリンスリーグの序盤戦やインターハイ大阪予選に出場することが出来なかった。ようやくプリンスリーグ関西の第7節対京都橘(京都)戦で途中出場、第9節対履正社(大阪)戦では先発フル出場を果たし、後半アディショナルタイムに決勝ゴールを決め完全復活を印象付けた。そのMF松名に履正社戦後(2-1で勝利)話を聞いた。

ーー今日の試合を振り返ってみていかがだったでしょうか?

 先に先制されてしまって、自分たちの流れが作れない中で後ろが頑張って1失点に抑えてくれていたので、なんとか前が取らないとという気持ちがありました。チームで乗り越えないといけない課題が沢山ある中で、今日の試合で一歩進めたかなと思います。

ーーゴールシーンを振り返ってもらってもいいですか?

 1-1の状況で、「最後に取り切らないといけない」という気持ちで上がっていって、ロングスローから最田がフリックしてくれて、ボールが上がった瞬間行けるかなと思って突っ込んだらゴールに入ってくれてよかったです。

ーーラストワンプレーでのゴールでしたが?

 これまでチームにいっぱい迷惑をかけてきたので、その分絶対に恩返しというかそういうものをもたらさないといけないと思っていたので決められて良かったです。

ーー気持ち的にはどうでしたか?

 凄く気持ちよかったです。

ーー無敗で首位の履正社が相手でしたが、どういう気持ちで試合に入りましたか?

 1年の時のU-16Groeien(関西のルーキーリーグ)でも負けていますし、相手は負けなしの首位で今日勝てば独走状態に入ってしまう中だったので、初めて土を付けてやろうという気持ちで入りました。

ーー危ないシーンもそんなに作られずに球際でも勝てていたように見えましたが?

 全員がハードワークして強い気持ちで試合に入れていたので、そういう球際のところにも繋がっていたと思います。

ーー怪我でインターハイ大阪予選に出れなかったと思うんですが、その間どういう気持ちでチームを見ていましたか?

 キャプテンをやらせてもらったのに怪我でプレーがなにも出来なかったので、周りのサポートとか声掛けに専念して、チームの為に自分が動いて、チームが勝つことを祈りながらやっていました。

ーーインターハイ大阪予選の時に監督が「松名がいないのが痛い」とおっしゃっていたが、そこはどう思っていましたか?

 チームに必要とされているのはとても嬉しいですし怪我をしていた分、結果を残してチームの為にもっと働かないといけないなと思います。

ーーまだブランクを感じるところはありますか?

 やっぱり運動量のところや球際で潰すところは感覚的にまだまだだと思います。最後に点を取るところは僕の仕事なんですけど、守備で戻れてなかったりするのでもっと突き詰めていかないといけないと思います。

ーーぶつかりに行くときに怖さはありますか?

 それは全然ないです。

ーーこれでプリンスリーグ関西の前半戦が終わりましたが、後半戦に向けてはどういう気持ちですか?

 リーグ戦自体は混戦になると思うので、少しでも落としてしまうと上位と下位が分かれてしまうと思うので、上位に食い込めるように、1位を目指して一つ一つの試合に勝てるように準備していきたいと思います。

ーーリーグ中断期間は合宿がありますか?

 夏合宿はチームとしていくと思います。まだコロナの状況で何が起こるかわからないので、そこは準備しないといけないかなと思います。

ーー後半戦と選手権に向けてチーム的にはいかがですか?

 もちろんプリンスは1位を目指して、プレミアリーグに参入出来るようにやっていきたいです。選手権は激戦区ですけど、勝ち上がって大阪で一番になって全国で結果を残したいです。

ーー個人的にはどうですか?

 僕は中盤の選手なので守備でも攻撃でもチームで一番目立たないといけないですし、立場的にももっとチームを引っ張って勝利に導けるように突き詰めていきたいと思います。

(文・写真=会田健司)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021 関西
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