東海大仰星を率いる中務雅之監督

 G大阪の藤春廣輝選手を輩出したことでも知られ、全国高校選手権出場5回(最高16年3位)、全国高校総体出場3回を誇る大阪の強豪東海大仰星。プリンスリーグ関西に昇格以降は常に上位を争い、2018年にはプレミアリーグ昇格まであと一歩のところまで迫った。今年もプレミアリーグ昇格を狙うチームを率いる中務雅之監督にプリンスリーグ関西第9節対履正社戦後(2-1で勝利)にお話を伺った。

ーー今日の試合を振り返ってみていかがだったでしょうか?

 劇的な終わり方が出来たので(内容的に)良かったかどうかはあれなんですが、最後まで勝利を信じて頑張ってくれたかなと思います。

ーー試合内容も押している時間が多かったと思いますが?

 そうですね、やっぱり履正社さんは一人一人の質が高いので、その中でどう自分たちが先手を取れるかというところ。選手たちも冷静に考えながら対応できていた部分もあると思います。ハーフタイムには「今までの8試合とさほど変わらないね」という話はしました。失点の部分もアンラッキーなところがありましたけど、トータルでまだまだ修正すべきところが修正出来ていない中で良く後半にひっくり返してくれたなと思います。

ーーインターハイ大阪予選の時に、「今年はチームの仕上がりが遅い」とおっしゃっていましたが、松名君が帰ってきてようやくエンジンがかかってきたのではないですか?

 そうですね、レギュラー争いも含めて激しくなるとは思うんですけど、やっぱり松名がいてこそ今年のチームは更に高まっていくと思うので、彼だけではなく他の3年生もどこまで自らを高めながらチーム一丸となってやっていけるか、というところだと思うのでそこには期待しかないです。最高の一年に出来ればなと思っています。

ーーこれでプリンスリーグは前半戦を終えましたが?後半戦と選手権に向けて、夏場はどういった強化をしていきますか

 一つ一つのところの確認と、自分たちの立ち位置をしっかり把握してお互いを大事にしながら色んなところを突き詰めていく夏休みにしたいと思っています。

ーーありがとうございました。後半戦も楽しみにしています。

(文・写真=会田健司)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021 関西
高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021 関西