青森山田MF藤森颯太

 全国の強豪40チームが出場する第9回和倉ユースサッカー大会で連覇を狙う青森山田。その青森山田でセットプレーのキッカーを任され、右サイドから得点を演出するMF藤森颯太。その藤森に日大藤沢B戦後(9-0で勝利)話を聞いた。

ーーまずは試合を振り返ってもらえますか?

 日大藤沢のセカンドチーム相手という事で、昨日の2試合(vs大津1-0.vs東山3-1)に比べてレベルが下がるとかいう事ではなくて、「立ち上がりから自分たちのサッカーをしよう」ということでアップもして試合に入れたので、入りは良かったんですけど、一本シュートを打たれてしまったところは反省しないといけないところだと思います。

ーー右サイドを突破して良いボールを上げていたのと、CKもいいボールが蹴れていたと思うんですが、その辺でこだわっているところを教えてください

 そうですね、やっぱり青森山田の武器としてセットプレーが挙げられますけど、ロングスローは手で投げますしそれなりにコントロールできますけど、蹴るってなるとコントロールが難しいのでそのボールも究極にこだわらないと点も入らないですし、キッカーを任されている分そこはしっかりやろうと思っています。サイドの突破に関しては自分の持ち味だと思っているので、インハイ前なんでガンガンやって自分がどれだけできるか測ろうとやった結果がチームの勝利だったり得点に貢献出来てよかったです。

右サイドから鋭いボールを上げるMF藤森颯太

ーー今日は速いクロスボールが多かったですね?

 いつもだったらドリブルで切り込んでふんわりしたボールも上げたりして工夫しているんですけど、今日の相手はサイドバックが高い位置をとっていて自分のサイドからのカウンターのシーンが多かったので、自分より前を走っている選手がDFと競り合っているのを見た時に、DFとGKの間に速いボールで転がした方が有効だという判断をしたので、今日はその選択が多くなったんだと思います。

ーーCKはストレートのボールと巻いたボールを蹴っていましたが?

 左CKは右利きなのでインに巻いて、右CKはストレートの方が自分的に蹴りやすいのと、合わせやすいと言ってくれている選手もいて得点にもなっているのでそうしてます。それと蹴るポイントもこだわっていて、GKに直接向かうボールだとやっぱりチャンスにもならないですし、そういった意味でちょっとの微調整ですけど、監督にも言われているのでその辺はこだわっています。

ーーインターハイ前の調整の意味もあると思うんですが、チームとしてこの大会でこだわっている事は何ですか?

 インハイはトーナメントで負けたら終わりの試合が続くので、その試合で失点を0にするところが勝敗を左右するところだと思うので、自分は攻撃の選手ですけどチームとして失点0というところにはどの試合もどの大会もこだわって挑んでいるつもりです。失点を0にすることによって前の推進力も上がると思うので、まずは守備からというのをテーマにしてチームとしてやっています。

ーー和倉ユースは去年もトップチームで出ましたか?

 はい、去年も出ました。

ーー2年連続優勝っていうのがやっぱりマストですか?

 自分たち青森山田はやっぱり優勝しか見ていないというか、優勝するためにここに来ていると言っても過言ではないので、優勝しか見ていないですし、負けは許されないと思っているので、セカンドチームが負けてしまったりというところはあるんですが、トップチームはインハイに向けてやっているので負けずに予選も突破出来ましたし、明日からのトーナメントも目の前の一試合一試合をこだわって優勝目指してやっていこうと思っています。

ーーインターハイでは暑さが一つの敵になる思うんですが、そこへの対策はどうですか?

 日頃から「最近の青森山田は夏に弱い」と言われていて、走り負けが課題と言われているので、一回戦が長崎総科大附と当たると決まった時から敵視している訳ではないですけど、走り込みをチームとしても多くやってきましたし、個人トレーニングの中でも練習が終わった後にランニングを入れたりだとか、長距離の有酸素運動を行ってきているので、青森から和倉に来て暑いかなと思ったんですけど、まだまだ走れるかなという印象があります。ここから福井に行って気温や湿度がどうなるかはまだわからないんですが、今のところみんな走れているのでそういう意味ではまだまだ上のレベルで出来るのかなと思います。

ーー話は変わりますが和倉の温泉はどうですか?

 今年は宿が変わったんですけど、部屋でシャワーよりかは大浴場でみんなでコミュニケーションをとれるのでありがたいです。水風呂もあるので疲労回復も出来ています。

ーープレミアリーグなどの遠征だと行って帰ってだと思いますが、こういう遠征だとチーム力も上がりますか?

チームでずっと一緒の選手もいるんですけど、いつもは一緒にいない選手もいるので、遠征に来ることによって集まってコミュニケーションをとる事が出来ますし、ふざけたりもするんですけど色々な話が出来るのでそういう意味ではチームの雰囲気を上げるのにいいと思いますし貴重な時間だと思っています。

(文・写真=会田健司)

▽第9回和倉ユースサッカー大会
第9回和倉ユースサッカー大会