履正社MF名願斗哉

 現在11節を終え、勝ち点24でプリンスリーグ関西の首位を走る履正社はプレミア昇格へ向けて後半戦を戦っている。その履正社で左サイドを主戦場に得意のドリブルでチャンスメイクする2年生MF名願斗哉大阪産大附戦後(1-1)に話を聞いた。

ーーまずは試合を振り返ってもらってもいいですか?

 勝てる試合を落としてしまって、これで2位との差が縮まってしまったのでこれからまた厳しい戦いになるなと思っています。今日はダメな結果になってしまいました。

ーー自陣で背負っていた選手を反転して交わしてスルーパスを出した場面は凄かったですね?

 最初はバックパスをしようと思っていたんですが、相手が強く来ていたのでその力を利用して入れ替われるなと思って上手くターンで来たから、後は(味方が)動き出してるところが見えたので綺麗に(パスを)通そうと思って出しました。

ーー随所にサイドでは良さが出ていましたが、もう少し中でも勝負したかったのでは?

 中は相手の枚数が多かったので、サイドから攻めていこうとしていたので今日はちょっとサイドの方に張っていました。

ーー後半のスルーパスを含めて「このタイミングでだすのか」と傍から見ていると思うんですが、それは意識的にやっているんですか?

 特に考えてはいないです。見えた情報を素早く判断してするようにはしています。

ーー去年よりもプレーに力強さとキレ味が増しているように見えるんですが自分ではどう思いますか?

 自分に自信が付いたとはちょっと思います。前期の方は僕はあまりスタメンで出れていなかったんですけど、夏休みに入って試合を重ねていく度に自分も出来るっていうのも感じて、そこで自信が付いたから今は力強く出来ているんだと思います。

ーーどんなプレーが出来るようになって来ていますか?

 真ん中で自分が上手くボールを受けれた時はチャンスを作れているかなと思います。

ーー自分の中で自信があるプレーはどういったところですか?

 自分がバイタルエリアとかで前を向いて、そこでドリブルとかラストパスとかです。

ーーイメージしている選手とか理想はありますか?

 海外でいったらネイマール。よく仕掛けていくのであれぐらい仕掛けられて怖い選手になっていきたいです。

ーーガンバジュニアユースから履正社を選んだ理由は何だったんですか?

 (ガンバの)ユースに上がれなくて、他のJユースに行こうと思ったんですが一個受けに行ったんですけどそこもダメだったんで、高校サッカーに行こうと思って、その時に平野先生に声を掛けてもらって高校でサッカーをしようと思いました。

ーーJユースに落ちた時はショックでしたか?

 行けると思っていたんですけどダメでしたね。

ーー履正社に入って1年半ぐらいで成長した部分はどこですか?

 判断の速さとか周りの状況を見てプレーするっていうところは出来るようになったと思います。

ーー選手権も中心選手としてやっていく意気込みはどうですか?

 自分がチームを引っ張って全国に行けるように頑張りたいです。

ーー全国に行く手応えや自信はどうですか?

 チームが良くない状況なんですけど、ここから連戦でプリンスリーグが続いて行くと思うんですけど、そこでチームが勢いをつけて選手権に臨めればと思っています。

ーー高卒でのプロ入りは目標にしていますか?

 はい、高校を卒業したらプロに行きたいと思っています。

ーー左サイドでコンビを組んでいるDF西坂斗和君がU-17日本代表に入りましたが、どう思っていますか?

 本当に足が速いし守備の対人も強くて良いクロスも上げれるのから後ろにいてくれて心強いと思っています。自分も入れたら出来る自信はあります。

 (文・写真=会田健司)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021 関西
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