阪南大高の左サイドバックで活躍する2年生のDF保田成琉

 今年のインターハイ大阪予選を制し4大会連続5回目のインターハイ出場を果たした阪南大高。そのインターハイでは3回戦で惜しくも神村学園(鹿児島)に3-4で敗れ、17年と19年のベスト16の壁を超えることが出来ず。しかし今年の阪南大高には充実の戦力も揃っており、プレミアリーグ復帰や選手権でも期待がかかる。そのチームで2年生ながらプリンスで背番号7を背負い、サイドバックの定位置を掴み存在感をみせるDF保田成琉。その保田にプリンスリーグ関西の大阪産大附戦後(4-1で勝利)に話を聞いた。

ーーまず今日の試合を振り返ってもらえますか?

 立ち上がりから自分はそんなに良くなかったので、チームとして前にボールを蹴り切ってそのセカンドボールを拾う事を意識していました。

ーー結構相手が前に蹴ってきましたが、そこはどう思っていましたか?

 今日はいつも出ているCBの西田君がいなかったので、こっちを狙ってくるっていうのは監督にも言われていたので、そこは意識して弾こうと思っていました。

ーーセカンドボールも拾えていたと思うんですがそこはどうでしたか?

 球際の強さは自信があるのでそこは負けないと思っています。

ーー(左SBからボランチにポジションを移し中央左のPA外から強烈なミドルシュートを突き刺した)チーム4点目になったゴールのシーンを振り返ってもらえますか?

 ポジションが途中から真ん中に代わって普段やっていないところなんですけど、あそこの場所で持ったら振り切る事を意識していたので打ったら入りました。

ーーボランチはやったことあるんですか?

 ほとんどないです。急にそうなりました。

ーーそうだったんですね、どこでも出来るんですね。前線もやれますか?

 ある程度は出来ると思います。小中はサイドハーフをやっていたので。

ーーインターハイは悔しい終わり方だったと思いますがどうでしたか?

 神村学園戦では相手のパワーにビビッてしまって全体的にラインが低くなってしまって何失点もしてしまったので、インターハイ後にそこはビビらずにラインを高く保って、同じことをしないようにチームで心掛けるようになりました。

ーー神村学園はどこが違いましたか?

 ボールを付けるスピードとか、抜け出しとかの一個一個の質が全然違いました。

ーー遠征に行けずに大会慣れしていなかったのは影響ありましたか?

 一回戦も不戦勝になってしまって、試合勘も掴めないままで、2回戦もあまり良い内容ではなかったので、そのまま行ってしまって神村学園戦はあまりいい試合が出来ませんでした。

ーー個人的にはポテンシャルは負けていないと思うんですが、大阪を勝ち抜いて全国に出てみて手応えはありましたか?

 僕的にはやり合えるかなと思っています。神村学園戦にしても後半の最後の方は自分たちが圧倒出来ていたので、その時のプレーが継続して出来たら上でもやれるんじゃないかなと思います。

ーー試合の入り方だったり前半が課題って事ですかね?

 このチームは入り方が悪い試合が多いので、そこは修正しないといけないところだと思っています。

ーーそこは今日は意識してやれましたか?

 インターハイが終わってからそこはチームとしてしっかり意識してやれています。

ーープリンスリーグは首位争いをしていますが?

 残りが上位チームばかりなので一試合一試合を大切にして全部勝って、1位でプレミア参入戦に行きたいと思っています。

ーー選手権も近付いてきましたが、そこへの意気込みはどうですか?

 インターハイは全国で負けてしまったので、選手権は同じような失敗をしないように大阪で優勝して全国でやり返したいという気持ちが強いです。

ーー進路はどう考えていますか?

 自分は高卒プロに行きたいと思っています。

ーーJのクラブに練習参加に行ったりはしているんですか?

 これから行く予定もあるのでアピールしてきたいと思います。

ーー鈴木君が湘南に内定していますが、そこに対してはどう思っていますか?

 憧れはあります。(鈴木)章斗君がやっぱりチームの先頭に立っているので、自分も今年から先頭に立ってやりたいなと思っています。

ーー鈴木君のキープ力は今日も凄かったですね?

 だいぶ助かります。やっぱり凄いし、苦しい時に前で収めてくれるのであれでチームが楽になります。

ーー保田君はチームではどういうキャラなんですか?

 このチームは全体的に試合中とかは静かな人が多いです。自分は普段友達といる時はワイワイしたりもするんですけど、サッカーの時はそういうのがまだ出せていないのでもっと引っ張っていきたいなって思っています。

ーー阪南大高に入った理由は何だったんですか?

 なんでかはわからないんですけど中2ぐらいからここに入りたいとずっと思っていて、中学校の監督と濱田監督とも話して良くしてもらっていて、環境とかレベルも高かったのでここでやったら自分のレベルも上がると思って選びました。

ーークラブユースの選択もあったんですか?

 そっちに行ったりもしたんですけどやっぱりこっちがいいと思いました。選手権もやりたかったのでここでやりたいと思いました。

ーー阪南大高に入ってから一番成長した部分はどこですか?

 最後のクロスの精度です。中学校の時は結構雑だったんですけど、この時期になって練習するようになって結構上達してきたと思います。あとは空中戦に絶対負けないという自信が付いたかなと思います。

(文・写真=会田健司)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021 関西
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