清水谷戦では2Aでチームを勝利に導いた関西福祉科学大高キャプテンMF福井奏太

 選手権大阪予選2回戦で清水谷を破り3回戦に進出した関西福祉科学大高。その関西福祉科学大高で得意のドリブルと磨いたスルーパスで攻撃陣を引っ張ったキャプテンのMF福井奏太。「入ってきた時から今までのうちにはない能力を持っている選手」と古山監督が絶賛する福井選手に清水谷戦2-1〇後に話を聞いた。

ーーまず今日の試合を振り返ってもらえますか?

 最初点を決められた時に『ちょっとやばいな』と思ったんですけど、それでもみんなで声を掛け合って一個ずつ取り返そうと思ってやっていたら逆転できて良かったです。

ーーいい流れの中でワンチャンスを決められてしまいましたが焦りはありましたか?

 いえ、周りはあったと思うんですけど、意外と自分はなかったです。自分は謎に自信があったので勝てるかなと思っていました。

ーー2アシストでしたが1点目から振り返ってもらえますか?

 いつもは足元に繋ぐんですけど、(菅野)颯が前の試合でもいい動き出しをしていたので信じて裏に出してみようと思って出したら上手くいって決まりました。

ーー2点目の方は?

 2点目はちょっと相手のDFラインが高かったのでGKとDFの間を狙いました。

ーーPK戦直前での決勝ゴールでしたが狙い通りでしたか?

 2本とも狙っていたので上手くいって良かったです。

ーーキープ力があって、パスも落ち着いていると思ってみていたんですけど、福井君のプレースタイルを教えてもらえますか?

 キープ力は自信があります。小中とドリブルをやっていたんで。それで高校になってキックの練習をしてきました。

ーーキャプテンになった経緯を教えてもらえますか?

 先生が決めました。2年から試合に出ていたので、それもあったんだと思います。

ーーここまでチームを引っ張ってきてどうでしたか?

 自分は2年の最初の頃に腰を怪我してしまって半年ぐらいいなかったんですけど、復帰してからもみんなが温かく迎えてくれて。それもあって自分は"引っ張っていく"というよりも、"みんなでやっていく"っていう感じです。

ーー今年のチームはどんなチームですか?

 今年はみんな仲良くて、特に3年生同士が仲が良いです。でも練習になったらバチバチにやってメリハリがあるチームだと思います。

ーー古山監督が6年間指導してきて「今年は大学でもサッカーを続けたいという情熱のある子が揃っている」と喜んでましたが、そこに対してはどう感じていますか?

 僕は大学にスポーツ推薦で行く事が決まっているんですが、次の桜宮戦に勝ってインパクトを残してから大学に行けるように頑張りたいと思っています。

ーーサッカーの経歴を教えてもらえますか?

 小学校がディアブロッサ高田FCで中学校が法隆寺FCです。

ーー高校に入ってから変わったところはありますか?

 プレースタイル的にはそんなに変わっていないんですけど、どっちかと言えばドリブル派だったんですけど、高校に入ってからちょっと無駄なドリブルを無くして効率よくシンプルなプレーが多くなりました。身体的にはコロナの自粛期間にしっかりウエイトをやったのでフィジカル面でも当たり負けしないようになって、怪我をした時もその間も体幹をやっていました。

ーーでは最後に次の試合に向けて意気込みを教えてください。

 次は格上で2部の桜宮なんですけど、しっかり勝って履正社と当たれるまでやりたいと思います。

(文・写真=会田健司)

▽第100回全国高校サッカー選手権大阪予選
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