得意のドリブルで賢明学園の攻撃にアクセントを付けるMFフラワーズ麗偉

 今年のインターハイ予選でプリンス関西の金光大阪相手にPK戦までもつれ込む熱戦を演じた賢明学院。リーグ戦では2部Aグループで暫定首位を走るチームにおいて攻撃にアクセントを付ける存在になっているのがMFフラワーズ麗偉だ。悦勝公豪監督も「麗偉はいい感覚を持っているチャンスメイカー」と評価するMFフラワーズは選手権予選初戦となった上宮太子戦で早速2ゴールの活躍。今大会、活躍に期待がかかるMFフラワーズに3回戦(vs上宮太子3-0〇)の試合後に話を聞いた。

ーーまず今日の試合を振り返ってもらえますか?

 前半の最初からチームで得点を重ねて行こうとしていたんですけど、相手の守備に苦戦して中々点を取る事が出来なかったんですけど、前半の最後に自分が練習していた形で抜け出して点を取る事が出来たのが一番大きかったのかなと思います。

ーー1点目は落ち着いてGKも見てシュートを打てたんじゃないかと思うんですが、あのシーンを振り返ってもらえますか?

 あの形は普段から沢山練習して来て、ああいうシーンは浮かせた方が入ると練習でも掴めていたので、あのシーンでも落ち着いて決めることが出来ました。

ーー3点目はどうですか?

 GKが右重心だったので左足よりも右のアウトで打った方が相手も反応できないと思って打ったのが上手く決まりました。

ーー今日の試合に向けてどういう準備をして臨みましたか?

 トーナメントなので簡単な試合は一つもないと思っていたので、最初から全力を出して一試合一試合大事にしようと思っていて。なので苦戦した時はチームでも焦ったんですけど、みんなで焦れずにいい試合が出来たかなと思います。

ーー個人の事を聞きたいんですが、経歴を教えてもらえますか?

 小学校は和歌山県だったんですけど紀見北JSCで6年間、中学校に入って大阪の長野FCで3年間プレーさせてもらって賢明学院に入りました。

ーーフラワーズ君はハーフですか?

 はい、ハーフです。お父さんがアメリカ人でお母さんが日本人です。

ーーお父さんはサッカーをやられていたんですか?

 お父さんは色々バスケットボールとか、アメリカンフットボールとかをやっていたんですけど、サッカーはやっていなかったみたいです。

ーーフラワーズ君がサッカーを始めたきっかけは何だったんですか?

 家族がサッカーをみるのが好きで、家でもよくテレビで見ていたんですが、きっかけになったのはメッシのプレーを見たときに「サッカー面白いな」と思って、近所の友達とボールを蹴るようになって地元のクラブに入りました。

ーー生まれも育ちも日本ですか?

 はい、ずっと日本です。

ーー自分の得意なプレーを教えてもらえますか?

 自分は圧倒的にドリブルに自信を持っていて、サイドでボールを持ったら絶対に相手を抜く自信があります。

ーー今課題にしているところはありますか?

 課題は守備ですね。プロの選手でどれだけ上手い選手でも守備は大事にしていると思うので。守備から入って攻撃も出来るっていう選手になりたいと思っています。

ーー選手権での目標を教えてください。

 賢明学院はいままでベスト8が最高なので、まずはそこを超えたい。自分たちは今年の2部リーグでも上位で大阪の上の方まで勝ち進める力はあると思っているので、自分たちで限界を決めずに勝てるところまで勝ち進んでいきたいと思います。

ーー個人的な目標を教えてもらえますか?

 インターハイ予選で自分は6得点だったので、まずはそれを超したいです。自分は攻撃の選手なので"得点をしてチームを勝たせる"っていうのが一つの目標です。それと、大学でもサッカーをしたいと思っているので、大学でも通用するように、こういう選手権とかで結果を残せないと大学でも生き残っていけないと思っています。なので高校だけっていうよりかはその"大学でのプレーに繋がるように"っていうことを心掛けています。

(文・写真=会田健司)

▽第100回全国高校サッカー選手権大阪予選
第100回全国高校サッカー選手権大阪予選