大阪教育センター附属高キャプテンMF山本悠慎
今年のインターハイ予選はコロナで棄権となり初戦で不戦敗となってしまった大阪教育C附。その分選手たちはこの選手権への想いが強かったが、3回戦でシード校の大阪商大堺に敗れ大会から去る事になった。そのチームをキャプテンとして引っ張ってきたMF山本悠慎に試合後に話を聞いた。
ーーまず今日の試合を振り返ってもらえますか?
大阪商大堺という格上のチームと戦って、やっぱり強かったし、技術としてもすべてが上でした。僕たちは公立の高校で、ブロックの周りから見たら弱小校かもしれませんが、それでも僕たちのチームは仲の良さだったり一人一人の意識だったりは相手に絶対負けてないって自信があったし、みんなサッカーが好きで3年間やってきたから負けてしまって。。。一言でいえば、悔しい。それだけです。
ーー試合の入りからみんなで声を出して、球際も戦えていたと思うんですがやっていてどうでしたか?
僕たちは試合の入りが弱いんで、新チームの立ち上げの時から「立ち上がりを良くしていこう!」といっていたんですけど中々出来ていなかったので今日が3年間で一番良かったと思います。
ーーインターハイが終わってから選手権に向けてはチームとしてどういう取り組みをしてきましたか?
インターハイはコロナで棄権になってしまって、この選手権が初めてのトーナメントという事で、どういう感じなのかわからない状態でした。でもそれは仕方ないし、"負けたら引退"ってことは変わらないので、一日一日練習にしっかり取り組んで、みんなで勝つ為にサッカーをやってきました。それ以外にも"挨拶" "謙虚さ" "相手をリスペクトする事"も大事にしてやってきました。それで今日負けてしまったんですが、そのやってきた事は出来たと思います。
ーーインターハイ後も3年生はみんな残ったんですか?
はい、みんな残りました。インターハイも棄権になって出来なかったのでこの選手権にかける想いは全員強かったので16人全員残りました。
ーー試合に出れない3年生もいたと思うんですが、そこに対しての想いはありましたか?
そうですね、交代枠が5人という事で試合に出れない子もいたので、試合が終わった後にその子達に真っ先に声を掛けに行ったんですが、「ごめん。」の一言しか言葉が出なかったです。試合に出させてあげたかったし、欲を言えば3年全員で戦いたかったというのもあるので。ずっと一緒にやってきた仲間だし、試合に出したかったという気持ちが大きいです。
ーー今年キャプテンとしてチームを引っ張ってきてみてどうでしたか?
やってきて正直難しかったところもあります。おちゃらけというか、ふざける子が多いので、指示をしても中々難しかったりして、それが良い方に転ぶ時もあるんですけど、良くない方向に行ってしまう時は、僕と副キャプテンで怒ったりしてチームがいい方向に行くように意識してずっとやってきました。
ーーキャプテンをやってきた事で個人的に成長できたところはありますか?
周りを見る事ですかね。誰かが試合のプレーで落ち込んでたりしたら「ここは良かったぞ!」と声を掛けられるようになったし、やっぱりチームの事を常に考えてきたので、そういうところは力が付いたのかなと思います。
ーー最後に3年間を振り返ってもらえますか?
振り返るとほんまに色んなことがあったんですけど、僕たちの代は先輩と後輩に恵まれて、いい意味で先輩に尻を叩かれたりとか、後輩に教えることもできて、このサッカー部に入って3年間やれたことにほんまに感謝しています。顧問の先生だったり、周りの人全員に恵まれた3年間でした。
(文・写真=会田健司)
▽第100回全国高校サッカー選手権大阪予選
第100回全国高校サッカー選手権大阪予選