苦しい展開の中でもファインセーブを連発しチームを引っ張った箕面自由学園キャプテンGK岩崎眞吾
選手権大阪予選4回戦で関大一に敗れた箕面自由学園。選手権でベスト32、ベスト16という目標を立てていたという今年のチーム。進路の為に部活を途中で辞める子もいる中、選手権まで部活を続け、大きな目標を掲げた選手たち。その気持ちに突き動かされた監督やスタッフも一つになって戦ってきた。北浦恭平監督も「僕に対して嫌なこともあったと思うし、しんどいこともあったと思いますが、よく頑張ってくれたし本当に頭が下がる思い」という今年の3年生でキャプテンを務めてきたGK岩崎眞吾選手に試合後話を聞いた。
ーー残念な結果となりましたが試合を振り返ってもらえますか?
僕らは4部で相手は1部だったのでチャレンジャーという立場で挑んで、1-7という結果で終わったけど、1点を決めれたって事が僕らのこのチームにとって次に繋がったし、最後の引退試合としても良い終わり方が出来たと思います。7点取られたのは悔しいけど、僕はGKとしても結構止めれたシーンもあったんで、この3年間このチームでやれて楽しかったです。
ーー動きが凄い機敏だと思ってみていたんですが元々GKですか?
はい、ずっとGKをやってきました。
ーー得意にしているのはどんなプレーですか?
得意にしているのは横っ飛びとかジャンプ系だったんですけど、今回相手が凄くシュートも上手くて、そういう場面があまり見せれなかったのでそれだけが悔しいです。
ーー強敵相手でしたけど、この試合にはどういう気持ちで挑んだんですか?
結構みんなの士気も高くて、相手が強いから下剋上というか、"勝ちたい"っていうのがみんなあったから凄くいい雰囲気で出来て楽しかったです。
ーー後半に1点返した事で勇気を貰えた部分もあったと思うんですがどうでしたか?
後半の方が"自分らが行くしかない"ってみんな走れていたので、GKの僕から見ていてもみんないい仲間とやれたなっていうのもあったし、見ていても楽しかったし、やっていても楽しかったです。
ーー選手権自体を振り返るとどうでしたか?
選手権は最初に3回戦はいい感じで点を取っていけて勝てたんで、僕はあまりプレーの出番がなくてこの試合だったので不安はあったんですけど、それでも悔いがないというか楽しかったです。
ーー松田君と一緒に2人でチームを引っ張ってきたと思うんですけど、苦労したところとかはありましたか?
前の3年生が辞めてから色々あって休部にもなったんですけど、その時は僕らが代表して色々話を聞いたりして苦しかったんですけど、メンバー的にも僕らが言ったことにも聞いてくれるしキャプテンとしてやりがいがありました。
ーー松田君とはどういう役割分担だったんですか?
僕がチームキャプテンで松田がゲームキャプテンです。意見が出たら2人で話し合って、"チームをどうしていくか"っていう会話をしてきました。
ーーこれで引退となりますが3年間を振り返ってもらえますか?
1年生の時も選手権でJグリーンにきて大阪朝鮮に負けてしまったんですけど、僕的にはあまり悔しさがなくて、でも3年生になって負けた時は引退の実感が湧いてきて。それでもサッカーを続けて来てよかったなと思います。
ーーここまで一緒にやってきた3年生達にはどんな想いがありますか?
結構辞めた人もいたんですけど、受験もコロナもあったのにここまで一緒にやってきてくれてほんまに嬉しいです。ありがとうと伝えたいです。
ーー1.2年生に対してはどうですか?
また選手権で僕らみたいに負けずに4回戦に勝ってベスト32やその先を目指してもらいたいです。
(文・写真=会田健司)
▽第100回全国高校サッカー選手権大阪予選
第100回全国高校サッカー選手権大阪予選