前橋育英FW守屋練太郎

 11月23日、第100回全国高校サッカー選手権群馬予選決勝戦、前橋育英桐生第一の試合が行われた。両チームとも高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021 関東に所属する強豪同士の一戦は前半をスコアレスで折り返すも、後半13分に先制点を挙げた前橋育英が1点を守り切り1-0で桐生第一を下した。

 決勝ゴールを決めた前橋育英FW9守屋練太郎(3年)はゲーム後、「自分が決勝ゴールを決めることができて良かった。自分たちは粘り強く戦えるのが特徴。ウチがやるべきことをしっかりやっていれば、後半は相手も疲れてきて隙が出ると監督も話していた。その隙をしっかり狙って点が決められた」とコメント。

 自らのゴールシーンは「(MF10笠柳)翼がいいボールをくれた。翼がボールを持った時は自分も動き出そうと思っていて、予想通りに絶妙なスルーパスを出してくれたので自分も落ち着いてファー(サイド)を狙えて決められた」と振り返った。

 終盤は足をつる場面も見られたが「最後の方は本当にギリギリだった。でも伸ばしたら動けたので、何とか我慢して戻った」といつ交代になってもおかしくない状況だったと説明。

 3回戦で桐生第一に(2-3で)敗退した去年の選手権予選から今年の勝利までの思いを尋ねると「選手権で勝つために、桑子(流空)がキャプテンとしてしっかり全員をまとめてくれた。個人的にはシュートの精度を上げることを目標として、シュート練習は毎日やった」と話し、そのシュートの成果が出たのでは?と聞くと「バランスが崩れている中でも、きっちりとファーサイドを狙えたので、そこは成果かもしれません」と続けた。

 県内のライバル・桐生第一については「決勝は桐生第一が相手だろうと、戦う前から意識していた。桐生第一との試合はどう戦うか、いろいろと練習してきた。点も取れたし無失点だったことは良かった」と思いを明かし、国立競技場で開催される選手権への意気込みを聞くと「選手権で全国優勝をしたくて前橋育英に来た。まずは第一関門を突破できて良かった。これから一戦一戦を大事に戦って選手権でも点を取れるように、シュートとかも極めたい。(国立競技場という)大きな舞台でプレーしてみたい」と力強く語った。

▽第100回全国高校サッカー選手権群馬予選
第100回全国高校サッカー選手権群馬予選