6年ぶり2回目の出場となる大阪府代表、阪南大高の濱田豪監督

 12月3日、大阪市中央区の読売テレビ本社で第100回 全国高校サッカー選手権大会 近畿地区代表校 共同記者発表会が行われた。6年ぶり2回目の出場となる大阪府代表阪南大高からは濱田豪監督が出席。

 「前回、6年前に初出場した時には開幕戦を引いて、どこよりも早く帰るという事になりました(笑)。ですのでとにかく初戦突破が目標で、そこに全ての力を注ぎたいなと考えています。大阪で素晴らしいスタジアムのパナソニックスタジアムでの決勝を経験出来ましたので、そういう経験をチームの糧にして、来週まずはプレミア参入戦が控えていますので、プリンス最終戦と合わせて公式戦の場でチームをしっかり調整をしてやっていきたいと思います」と挨拶した濱田監督。

 大阪予選の収穫については「勝ち上がる中で、誰か一人に期待するのではなくて、ヒーローになる選手が複数出たのがチームにとって収穫だったと感じてます」と話し、逆に課題については「大人しい選手が多いので、その子たちのコントロールをするという事を、僕なりにしっかりやったんですけども、それを毎試合続ける継続性のところで、どれだけできるかを課題にして準備をしようと思っています」と触れた。

 チームのスタイルや期待の選手については「堅守速攻の年もあれば、ボールを大事にする年もあるのがこのチームの作り方です。今年に関してはFWに鈴木章斗という選手がいますので彼を中心に攻撃を組み立てることになると思いますが、彼だけに頼らず、石川己純というもう一人のFWにも3年間期待をしていますので、裏切られ続けていますが(笑)、彼に最後に活躍して欲しいと思っています」と一人に期待するチームではない中で、湘南内定FW鈴木の相棒として、FW石川の本大会での爆発に期待しているとコメント。

 100回大会の記念大会という事については「今の3年生が入学した時に『僕たちが3年生の時に100回大会なんです!』と僕に教えてくれたので、僕自身はそれぐらいの気持ちで毎回選手権は戦っていますが、今思うと"彼らの中でそういう意識が入学時からあったのかな"というのがあります」と選手たちとのエピソードを紹介し、「私が大学4年生で阪南大高に努めることが決まった時に選手権を観に行って、大阪代表の金光大阪。当時は金光第一高校、今も指揮を取られている岩松先生のチームを見た時に、スタイルを含め"こんなに素晴らしいチームが大阪にあるのか!"と感じたのを記憶しています」と個人的に記憶に強く残っているチームについてコメントした。

 最後に「大阪は本当にどこが勝つかわからない。予選が厳しいところで戦っていますが、一方でガンバやセレッソといったJユースとも共存している地域なので、大阪や関西の選手はJユース志向が高いので、こういう選手権の舞台を通じて"高体連の魅力を我々がどれだけ発信できるか"と、思っています」と今後についても話した。

阪南大高
1964年に創部され強化指定クラブになって14年目。
2013年にインターハイ初出場し2017年からは4大会連続出場中。
2015年に全国高校サッカー選手権大会初出場。
部員118人

▽第100回全国高校サッカー選手権
第100回全国高校サッカー選手権