4月6日に開幕した高円宮杯U-18サッカーリーグ2014プリンスリーグ関東。9節までの全日程を終え、堂々の首位に立つのはFC東京U-18。6勝2敗1分けで勝ち点19を獲得。開幕2連勝の後、横浜F・マリノスユース相手に1対7で大敗し、その影響が心配されたがその後の6試合では4勝1敗1分けと好調を維持し前半戦を終えた。総得点は横浜F・マリノスユースと並び18得点でリーグ1位を記録しているのに対し、一方の失点20はリーグで3番目の多さ。優勝、さらにはプレミアリーグ昇格へ守備の立て直しが後半戦のカギを握りそうだ。

 好調を維持するのは大宮アルディージャユース。首位、FC東京U-18に勝ち点差2の2位につけている。昨季は4位に終わり、惜しくもプレミアリーグ参入戦出場権を逃した。今季こそはプレミアリーグ昇格へ、まずは参入戦出場権を目指す。

 上位に食い込むのは前橋育英桐光学園。共に勝ち点15を獲得。前橋育英は昨季、プリンスリーグ関東で優勝を果たすものの、参入戦で藤枝東(プリンスリーグ東海2位)に敗れ昇格を逃した。リベンジに燃える今シーズン、優勝も射程圏内の3位につけている。

 昨季、プレミアリーグEASTで最下位となり降格の屈辱を味わった桐光学園も1年でのプレミアリーグ復帰を虎視眈々と狙う。リーグ戦再開後、第10節湘南工大附戦から始まる下位チームとの対戦でしっかりと勝ち点3を得ることができればその先に優勝も見えてくるだろう。

 一方、今季からの昇格組はここまで苦しんでいる。神奈川県リーグで優勝し、参入戦を経て昇格した湘南工大附は最下位に低迷し、昨季関東2部で優勝を果たした川崎フロンターレU-18は9位、國學院久我山も7位といずれも結果を残せていない。しかし、まだ折り返し地点。残り試合でどこまで勝ち点を伸ばすことができるか。後半戦での奮闘に期待したい。

 昇格戦への出場権を獲得できる3位に入るためのボーダーラインは勝ち点30辺り。8月23日から再開するプリンスリーグ関東で、最終節12月7日に歓喜の瞬間を迎えるのはどのチームか。今後の行方に大きな注目が集まる。

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