高川学園・江本孝監督

 1月2日、第100回全国高校サッカー選手権の3回戦第2試合、高川学園(山口)対仙台育英(宮城)の一戦が等々力陸上競技場で行われた。試合は0-0で前半を折り返し、後半もアディショナルタイムまで0-0のまま。PK戦突入かと思われた後半40+3分、途中出場の高川学園MF西澤和哉が劇的な決勝ゴールを決め、1-0で仙台育英を下し準々決勝進出を決めた。

 勝利した高川学園の江本孝監督は試合後「代わって出場した選手が結果を残してくれた。西澤は1回戦、2回戦と結果を残せていなかった。ただ、それでも(今日は)やってくれるんじゃないかという思いもあって、起用して当たって良かった」とコメント。西澤には「決定力があると感じていた。1年生の時からよく点を取っていたし、ロスタイムで点を取ってくれたこともあった。その得点シーンが頭によぎり、出場させたら当たるんじゃないかと思った」と話した。

 話題のセットプレーについては「今日もいろいろと考えて準備はしていたが、機会も少なかったり、位置的にもいい場所ではなかったりやりづらい部分があった。相手も警戒してきていると思ったので、逆にオーソドックスなセットプレーでも良かったかと思う」と思いを口にした。

 14大会ぶりの8強進出の原動力について問われると「初戦は“昨年の昌平戦の悔しさを忘れてはいけない”という思いが、2戦目は“同じ中国地方のチームとの対戦で絶対に負けられない”という思いがあった。今日の仙台育英戦は2年前に同じ相手、同じ場所で敗れた。今日の試合でまた負けるわけにはいかなかった」と語り、悔しさがモチベーションになったと語りつつ、「スタッフが相手チームの分析を夜遅くまでしっかりやってくれた」とスタッフを称賛。チーム一丸の勝利を強調した。

▽第100回全国高校サッカー選手権
第100回全国高校サッカー選手権