準決勝第2試合で激突する青森山田と高川学園

 第100回全国高校サッカー選手権の準決勝が1月8日に国立競技場にて開催される。14時20分にキックオフする第2試合では、3年連続27回目出場の高川学園(山口)と25年連続27回目出場の青森山田(青森)が対戦する。

 1回戦で石川の強豪・星稜を4-2で下して波の乗った高川学園は、続く岡山学芸館(岡山)との2回戦を2-1で競り勝ち、仙台育英(宮城)との3回戦(1-0)、桐光学園(神奈川)との準決勝(1-0)に勝利して、14年ぶりの4強入りを果たした。

 2回戦からはいずれも1点差での勝利と、爆発力はまだ見せられていないものの、粘り強さが目を引く。チームキャプテンの奥野奨太(3年)を開幕前の怪我で欠きながらも、守護神の徳若碧都(3年)を中心とした守備陣の踏ん張りや、スーパーサブの西澤和哉(3年)[の勝負強さを武器に勝ち上がってきた。そしてなにより、円陣FK「トルメンタ」を代表とする創造性溢れるセットプレーは必見だ。

 かたや優勝候補の1番手とも言えるのが青森山田(青森)である。昨夏に令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)を制すと、プレミアリーグEASTでも優勝。今大会でも初戦となった2回戦で大社(島根)を6-0で破ると、3回戦で阪南大高を3-1で下し、準々決勝では東山(京都)に逆転勝ちと、貫録の強さを見せつけてきた。

 U-22日本代表でFC東京に加入が内定している10番MF松木玖生(3年)をはじめ、U-18日本代表候補でFC町田ゼルビア加入内定のボランチ宇野禅斗(3年)、同じくU-18日本代表候補の藤森颯太(3年)ら攻守に実力者が揃う。

 トリックセットプレーが光る頭脳派集団か、3冠狙う”夏の王者”か。決勝に勝ち上がるのはどちらだ。

▽第100回全国高校サッカー選手権
第100回全国高校サッカー選手権