青森山田の松木が豪快なヘッドを突き刺す(写真=矢島公彦)
1月10日、第100回全国高校サッカー選手権の決勝が国立競技場で行われ、3年ぶり18回目出場の大津(熊本)と25年連続27回目出場の青森山田(青森)が対戦。青森山田が4-0で勝利し、3大会ぶり3度目の大会制覇を果たした。
4大会連続決勝進出となった青森山田は、キックオフとともにアグレッシブに仕掛けていく。ここまでも大きな得点源となってきたコーナーキックやフリーキック、ロングスローなどのセットプレーで度々、大津ゴールを目指していった。
すると37分、MF藤森颯太(3年)が蹴った左サイドのコーナーキックからDF丸山大和がヘディングで合わせて先制ゴールを奪取。ついに均衡を破った。
さらに41分には、左サイドハーフ田澤夢積(3年)のグラウンダーのクロスから、FW名須川真光(3年)が滑り込みながらシュートし、ネットを揺らす。青森山田が追加点を奪った。
後半に入っても青森山田の攻撃の手は緩まない。
55分には藤森のロングスローから相手のゴールに迫ると、最後はキャプテンでU-22日本代表の松木玖生(3年)が豪快なヘディングで3点目を決める。
そして79分には、左サイドバックの小野暉(3年)のクロスからFW渡邊星来(3年)がGKとの空中戦で競り勝ち追加点をゲット。青森山田がリードを4点に広げた。
一方で、初の決勝進出となった大津は、準決勝まで1失点という堅守を武器に対抗したものの及ばず。後半には迫力ある攻撃を展開する時間もあったが、青森山田の壁は厚く、最後までシュートを放てず。熊本県勢初の日本一とはならなかった。
青森山田は令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)、高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2021 EASTとの3冠となった。
▽第100回全国高校サッカー選手
第100回全国高校サッカー選手権