横浜フリューゲルスや浦和レッズなどで監督を歴任したゲルト・エンゲルス氏との2ショット。エンゲルス氏は相生学院のアドバイザーを務めている。山崎選手の契約もサポートしたという。(写真提供=相生学院サッカー部)

 創部以来「プロで活躍できる選手の育成」ということにこだわり、世界最高峰であるプレミアリーグ・アーセナルの元GKコーチであるジェリー・ペイトンを監督として招聘、第100回全国高校サッカー選手権兵庫予選では初の決勝進出を果たした相生学院。決勝では惜しくも選手権大会優勝の経験もある名門・滝川二の前に涙を飲んだが、その戦いぶりは関係者を驚かせた。そんな歴史を作ったチームのDF山崎遥稀選手が、先日U-19ドイツブンデスリーガのアレマニア・アーヘンU-19と契約した。

 2月6日の試合で早くもピッチに立ったという山崎選手、そして相生学院の上船利徳総監督からコメントが届いた。

 山崎選手は「ゲームのピッチに立った時は、素直にうれしいという気持ちと、自分のチームのユニフォームを着てくれているファンの方の姿を見て、自分たちが勝つ姿を見せて、笑顔にさせたり、喜んでもらえるようなプレーをしなければならないという責任も多く感じました」とコメント。

 また、相生学院の上船総監督は「高校入学時は、無名で全然普通の選手で、むしろ強豪校ではレギュラーで出れないくらいのレベルだったと思います。でも彼は、上手くなりたい気持ちが強く、日々のトレーニングから100%でやっていて、日が経つに連れてクオリティがどんどん上がっていった。何よりも、彼の3年間の努力がブンデスリーガへの道をつくった大きな要因だと思います。後輩達に夢を与えてくれました。次は彼を日本代表で見たいと思います」とコメントしている。