筑陽学園MF瀬戸千太郎

 3月12日、宮崎県内で九州新人大会の代替大会、九州高等学校サッカー大会~九州はひとつ~の予選リーグが行われ、筑陽学園(福岡)は2戦を戦い2敗となり準決勝進出はならなかった。

【フォトギャラリー】2022 九州高等学校サッカー大会~九州はひとつ~ 予選リーグAグループ 神村学園 vs 筑陽学園

 神村学園との試合後、キャプテンマークを腕に巻いて戦った筑陽学園MF瀬戸千太郎は「新人戦が終わってから3週間動けない期間があって、こうなるのは仕方がない部分もあるとは思うんですが、さすがにやられ過ぎました」とコメント。「GKがクロスの対応をする体の向きで、風もこっち向きだったので入るかなと思って蹴りました」というクロスバー直撃の惜しいFKも放ったが、ゴールは奪うことが出来なかった。

 「1年生から試合に出してもらっているんですけど全然結果が出ていなくて。最後の年なので結果を出したいのと、監督からもそこは言われているので、意識してやっていきたいです」と話した瀬戸は「キックももちろんなんですが、"戦う"という部分では中学校から自信を持っています」と球際で強さを見せると、中盤からも意欲的に前線に飛び出していた。

筑陽学園MF瀬戸千太郎

 しかし、「まだ最初なので、正直まだメリハリも付いていないですし、キャプテンが怪我をしているので自分は代理なんですが、でも自分が締めないといけない存在なのに出来ていないのでこういうチームになってしまっている」と瀬戸が言うように、長い間活動が出来なかった事や怪我人が出ている事もあり、チームの完成度はまだ高くない。

 それでも「今年は繋ぐサッカーにチャレンジしているので、それをしっかり浸透させて勝てるチームを作っていきたい」とGKから繋いでいくスタイルや、「グラウンドも大きくないので練習から1対1とかの対人系を多くやっているので、そういうところで実に付いている」と球際で戦う部分と、やりたいことははっきりしている。

あとは「蹴るところと繋ぐところをハッキリさせて、ピッチ内もピッチ外もメリハリあるチームにしていきたい」というように、ゲームの中での判断や、チーム内の意識を上げていく事が必要と語った瀬戸。「3冠を目標にしていたんですが、新人戦を落としてしまったので、インハイと選手権は優勝したい」と今年の意気込みを話した副キャプテンがここからチームを引っ張っていく。

【プロフィール】
所属チーム/筑陽学園
学年/2年
身長/166cm
ポジション/MF
中学時所属チーム/CA.グランロッサ

 (文・写真=会田健司)

▽2022 九州高等学校サッカー大会~九州はひとつ~
2022 九州高等学校サッカー大会~九州はひとつ~