U-17日本高校選抜の田原瑠衣=8番(写真=多田哲平)

 U-17日本高校選抜で大きな存在感を放っているのが、右サイドハーフを主戦場とする田原瑠衣(大津)だ。

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 最大の持ち味であるドリブルは高校年代屈指の水準。俊敏性を活かして切れ味鋭く方向転換し、相手を翻弄する。

 「サイドハーフでボールを持った時はやっぱり仕掛けることは強く意識しています。試合前にはYoutubeでマンチェスター・シティの(フィル・)フォーデン選手や(リヤド・)マフレズ選手のプレー動画を見て、どう仕掛けているのかなと観察していますし、それを試合でやろうとしています」

 フォーデンやマフレズといった一流の海外プレーヤーからインスピレーションを受けるアタッカーは、今冬に開催された第100回全国高校サッカー選手権では5試合に出場し、大津の準優勝に貢献した。そして3年生が抜けた今、新たにチームの10番を背負っている。

 3月18日から開かれているJ-VILLAGE CUP U18では、前半のみの出場だったが、そのキレのあるドリブルをいかんなく発揮。U-17日本代表との一戦では、10分に左サイドを駆け上がり、小林俊永の先制ゴールにつながるシュートを放つと、22分には鋭く敵陣を切り裂き相手のファウルを誘いFKを獲得した。

 「ペナルティエリア内になかなか入っていけなくても、ボランチとかからボールを受けてからファーストタッチで前を向けて侵入していけたのは良かったです。今日は仕掛けられたし、良い位置でFKももらいました。(チームの)1点目(のシーン)は(僕の)シュートミスで、本当は自分で決めたかったですけど、(小林)俊瑛のところにいっちゃいました。でもチームのゴールなので素直に嬉しかったです」と手応えを語る。

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▽第4回 J-VILLAGE CUP U18
第4回 J-VILLAGE CUP U18