キャプテンの吉田麻也はあくまでにポジティブに振る舞う(写真=徳原隆元)

 前節のオーストラリア戦で2-0の勝利を収めてカタール・ワールドカップへの切符を手にした日本代表は3月29日、FIFAワールドカップカタール大会・アジア最終予選の最終戦でベトナム代表と対戦し、1-1のドローに終わった。

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 最終戦に勝利して良い形で締め括りたかったが、グループ最下位のベトナムに勝ち切れず、不満の残る出来になった。

 「大幅にメンバーを替えたのでチグハグ感が出ることも予想していましたし、そこも含めて今日はチャレンジの試合だという位置づけでやったんですけど、失点してからなかなか得点を奪うまで時間がかかってしまったなと。

 後半相手のスペースが空いてきたなかでも崩せずに終わってしまったので、課題はもちろん残りますけど、6月に向けてまた課題が見えたので、それはそれで悪くないことかなと思います」

 そう語るのはキャプテンの吉田麻也(サンプドリア/名古屋グランパスU-18出身)だ。

 吉田は、54分に原口元気(1.FCウニオン・ベルリン/浦和レッドダイヤモンズユース出身)のシュートのこぼれ球にいち早く反応して同点ゴールを奪ったものの、チームに追撃弾は生まれず。逆転には至らなかった。

 それでも吉田はキャプテンらしく振る舞い、あくまでポジティブに捉えているのだ。

 そして、さらに先を見据える。

 「より強い相手と戦って、より厳しいなかで、リーグ戦で試合に出て、良いコンディションで6月のシリーズを迎える。6月は4試合あって、いろんな選手にチャンスがあると思いますし、9月は本大会直前でぶっつけ本番とあって6月が最後のチャレンジの場になるので、良い状態でそこにみんなが臨むことが大事」

 そう語り再び気を引き締めた。