試合を見守る東山の福重良一監督

 高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 関西2部の第2節、 開幕戦が延期となっていたためこれが初戦となった東山(京都)は初芝橋本(和歌山)と紀三井寺陸上競技場で対戦し、前半にMF阪田澪哉のゴールで先制したものの、終盤に追い付かれ1-1の引き分けとなった。

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 試合後、東山の福重良一監督は「久し振りのプリンスという事と、向こうは開幕戦をやっていてうちはやっていないのと、コロナの影響でサブのメンバーもいない中でよく頑張ったと思います。活動ができていなかったことで、どうしても体力的なところも厳しかったのでそこは割り切って、良く勝ち点1を取れたなと思います。2点目3点目を決め切れなかったところはありますが、この戦力では仕方がないですね」とゲームを振り返った。

 春休みの遠征後はコロナの影響で活動が出来ず、自主練で調整を続けてきた東山だったが、この日は気温も高く、プリンスリーグは90分ということもあり、後半は運動量が落ち耐える時間が続いた。福重監督もそこは「想定内」と割り切ってこの試合に臨んだ。

 前半は強度も高く相手を押し込む時間が続いただけに、「あれだけセットプレーがあったのでもう1点2点は取っておきたかったですよね。流れの中でも取れるところもありましたので、そこは継続して課題の部分」とチャンスを生かせなかったところは悔やまれる。

先制ゴールを決めた東山MF阪田澪哉

 そんな中でも先制ゴールを決めた阪田はセレッソ大阪内定のポテンシャルを発揮。スピードで相手を振り切るプレーからチャンスを量産した阪田について福重監督は「もっと上を目指さないといけない意識は凄く持っていると思います。ただ如何せんあれだけ高校選抜の試合がU-17とU-18で続いていたので、身体的にもメンタル的にも疲労があります。そういうところも彼は乗り越えていかないといけないので、今回セレッソさんに声を掛けてもらって、一年間で成長しなきゃいけない部分は彼も感じていると思います」と、チームを引っ張る意識からMF真田蓮司と取り合ったというナンバー10を背負う阪田の成長に期待した。

 最後に次戦に向けて指揮官は「次はメンバーも戻ってくると思いますし、今回実戦というタフなゲームを90分やれたので、次に向けてはポジティブな部分しかないと思っていますし楽しみにしています」とコメント。東山のシーズンは引き分けスタートとなったが、リーグ一のポテンシャルを持つチームの状態はここからどんどん上がっていくだろう。1部昇格に向けた今後の戦いに注目していきたい。

 (文・写真=会田健司)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 関西2部
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