初芝橋本のスピードスターFW東野啓太

　高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 関西2部の第2節、 開幕戦で神戸弘陵に敗れ黒星スタートの初芝橋本(和歌山)は東山(京都)と紀三井寺陸上競技場で対戦し、押し込まれた前半に先制を許したものの、終盤の84分にCKからFW直真輝のゴールで追い付き1-1の引き分けとなった。

【マッチレポート】第2節　初芝橋本 vs 東山
【フォトギャラリー】第2節　初芝橋本 vs 東山

　東山の攻撃の前に前半は防戦が続い初芝橋本の中で、カウンターから縦に持ち運び一人でシュートまで放ったのが9番を背負うFW東野啓太(ひがしの けいた/RIP ACE)だ。

　東野は「開幕戦はみんな硬かったんですけど、今日は相手が東山という事で正直格上なので、当たって砕けろ精神で100%の力が出せたのかなと思います」と強敵相手に全力が出せたと試合を振り返った。

　前半の自身が仕掛けてチャンスを作ったシーンについては「あそこまでは行ける自信があったんですけど、最後のところで決められなかった」と悔やんだが、「全国で通用する自信がある」という50m5秒8のスピードは十分通用していた。あとは課題にしている最後のフィニッシュの精度が上がればさらに相手への脅威が増すだろう。

　開幕から2試合で勝点1とまだ白星のない状況だが、「東山相手に正直負けると思っていたんですが、ここまでやれると思っていなかったので結構手応えはあります」とこの試合で掴んだ自信を今後に活かしていきたいところだ。

　プリンス1部復帰や、昨年は選手権予選決勝で近大和歌山に敗れ全国を逃しているだけに和歌山での覇権奪還にも「このチームだったら上を目指せると思う」と意気込む東野。残念ながら今週末に予定されていた第3節は延期となってしまったが、今後も初芝橋本のスピードスターは目が離せない存在だ。

　(文・写真＝会田健司)

【東野啓太プロフィール】
所属チーム/初芝橋本
学年/3年
身長/171cm
体重/58kg
生年月日/2004年5月5日
ポジション/FW
中学時所属チーム/RIP ACE SC