51分には1-0の状況ででPKを与えてしまい、同点にされるピンチを迎えたが、このピンチを凌ぎすぐに2点目を決めた。「PKを取られてだいぶへこんでいた部分はあると思うんですけれども、結果ゴールにはならなかったのでラッキーでしたね。去年も1回戦で1-0で進む中、アディショナルタイムにPKをとられてって事があったので、『トーナメントは何があるかわからないよ』って事は試合後に話をしました。その時もしんどかったですけど、今日もしんどかったですね(笑)」と望月監督は一発勝負の怖さを再確認。

 2-0の状況で試合時間も残り10分となったところで、CKからキープを選択した際にはベンチから「やり方を変えるな!」と声が飛んだが、そのシーンについて尋ねると「さっきそれも確認しました。彼らはCKからのカウンターを恐れてって事だったんですが、その判断で彼らのサッカーが変わってしまって引き気味になってしまうと、相手は失点を恐れずに前に出てきたところだったので、そこは僕の方から修正を加えました。考えて判断した結果なので、尊重はするんですが、2-0から2-1になった時の試合を僕は何度もみてきているので、まだ時間が残されている中で、僕の3点目を取りに行って欲しい気持ちと、選手たちの2-0を守りたい気持ちの違いだったところですね」と選手の意見を聞いた上で、自身のの考えを伝えた。

 最後に望月監督は「やっぱり普段のプレーが出来ない。相手のプレースタイルに合わせてしまうので、もう一度やるべきことを確認したいです。目標はあるんですが、まずは一戦一戦相手の分析をして、やることを明確化して良い準備をしたいです」と、先は見ずにこの試合で出た課題を改善して次戦に向かっていくと話した。

 (文・写真=会田健司)