オンライン取材に応じるFW横山歩夢(画像はスクリーンショット)
2023年に開催されるFIFA U-20ワールドカップインドネシアの出場権獲得に向けて活動を続けるU-19日本代表は、4月24日から27日にかけて、千葉県の高円宮記念JFA夢フィールドで候補合宿を行った。
このメンバーに選出されたFW横山歩夢(松本山雅FC/東海大高輪台出身)は、初めての世代別代表の活動となった。
合宿中には「やっぱり周りは質が高いですし、その分、自分に入ってくるボールも良いです。良いタイミングで抜け出せたりしているので、上手くできているのかなと思います」と手応えを語っていた。
初選出とはいえ、世代トップの選手たちが集まるなかでも気負いはなかった。自慢の武器であるスピードを発揮できれば、十分に通用すると感じていたからだ。
「周りとのコミュニケーションを取って、自分の武器を伝えること。あとはタイミングよく、自分の特徴である裏に抜け出すことをしっかりやっていければ大丈夫だと思います」
そうした自信は形となって表れた。最終日の27日に実施された関東大学選抜とのトレーニングマッチで2ゴール。見事アピールに成功する。
「1点目については、最近はペナルティエリア内に飛び込む意識は強く持っているので、そこに良いボールが来たので合わせるだけでした。最初のシュートはポストを叩いてしまったので、拾って詰められたところが良かったと思います。
2点目は、自分の特徴のスピードを生かして相手DFの背後をとれて、最後は冷静に流し込むことができました。所属チームを背負ってこの活動に参加しているという感覚もあるので、2ゴールできて良かったです」と喜びを語る。
プロ2年目の今季は、J3で6試合・5得点と好調だ。プロ1年目の昨季は、開幕戦から出番を得続けながらも、名波浩監督が就任した6月途中に出番を減らしたが、その間に意識して取り組んできたという「周りとの連携」「ボックス内での迫力」「シュートの積極性」がここにきて開花。名波監督の信頼を掴んでいる。そして、この代表活動でも、その努力が活かされた。
このまま代表に定着できるか。U-19代表は、5月末にフランスで開催されるモーリスレベロトーナメントに出場することが決まっている。
横山は「来月には海外遠征が予定されていますが、海外の選手はリーチの長さが全然違いますし、J3で対戦する外国人選手も身体が強いので、そういう印象があります。相手のディフェンスラインとの駆け引きで背後をとるところや、スピードを生かしたドリブルでは絶対に負けたくないです」と再びの選出に向けて意気込んだ。