決勝の専大松戸戦では41分にチームの2点目を決めた(写真=多田哲平)

 そんな平野だが、本人が言うように、昨年は苦しい1年を過ごした。昨年度の関東大会では怪我でメンバーから外れ、冬の選手権予選でも大会前に負傷し、出場することができなかった。

 平野は当時をと振り返る。

 「焦りはありました。リーグ戦とかではスタメンで出させてもらっているなかで怪我で離脱して、掴みかけたスタメンを取られてしまって……。『来年どうなるのかな』という不安はありました」

 それでも、そんな苦しみの1年を乗り越え、今年度の関東大会予選ではチームの優勝に大きく貢献。古谷、FWオウイエ・ウイリアム(3年)、FW吉田眞翔(3年)とともにダイナミックな攻撃の一翼を担った。

 このFW4人が並ぶユニットは強力だ。平野は「普段から4人は仲良くできているので、そういう面でも良いです。去年からつなぐサッカーをコンセプトにやっていて、今年はまた少し変わった。そのスタイルが変わったなかでもしっかり合わせられているし、それぞれのストロングも活かせているので、これを軸にやっていきたいなと思います」と手応えを語る。

 また平野自身、「今年は特にゴールを意識しているので、どんな局面でもチームを勝たせられるようなゴールを決めていきたいです」と今後の抱負を口にする。

 雌伏の時を経たストライカーが飛躍を遂げるか。

 「まず1個タイトルが取れたのはすごく大きい。あと関東大会の本選で優勝して、インターハイと選手権では、千葉でも全国でも優勝できるように練習からやっていきたいと思います」

 そう平野は力強く語った。

【フォトギャラリー】日体大柏 vs 専大松戸

(文・写真=多田哲平)

▽令和4年度関東高校サッカー大会千葉予選
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