日大鶴ヶ丘は前田拓海らのゴールで東京を下した(写真=多田哲平)

 日大鶴ヶ丘は令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選の1次トーナメント1回戦で東京を3-0で下して、初戦突破を果たした。

【マッチレポート】東京 vs 日大鶴ヶ丘

 T3リーグ(東京3部)に所属する東京を相手に、地区トップリーグ(5部相当)に所属する日大鶴ヶ丘が見せたのが、我慢強い試合運びだった。

 立ち上がりは相手にペースを握られたものの、DF松本隆宏(3年)とDF石塚南琉(3年)のCBコンビを中心に粘り強く対応していくと、後半8分のMF高橋勇気(2年)のPKでの先制点を奪取。さらに27分にはMF前田拓海(2年)が鮮やかなロングシュートを決め、試合終了間際の40分には、右サイドのMF鈴木宏海(2年)からのクロスに高橋が合わせて3点目。相手の攻撃を我慢強くはね返しながら、少ないチャンスをモノにする、パーフェクトに近い試合運びを披露した。

 とりわけ素晴らしかったのが、守備時の連係だ。全体が連動してブロックを構築し、いわゆるチャレンジ&カバーの関係性にほとんど隙を作らなかった。

 そこには入念な準備があったと、谷幸一朗監督は言う。

 「格上が相手で力強かったので、準備してきたことをしっかりやるだけでした。とにかく守備から入って粘り強く謙虚にやろうと。チャレンジ&カバーは徹底してきました。この相手のレベルだと、カットインからシュートされるのが見えていたので、そこに対してファーストディフェンダーとセカンドディフェンダーが出る準備はしていました」

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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選