C大阪U-18イレブン

 9ゴールで現在得点王争いで首位を走るFW木下慎之輔も楽しみな逸材だ。

 その木下に対し島岡監督は「いつも狙いを持ってやっている中で、ゴールを目指しながら相手を常に目と頭の中に入れ続けていられる。そういうものを持っている。ただ彼自身もっと伸び代があると思うし、味方がボールを持っている時にボールを見ている時間が多いので、もっとボールを見ない時間を増やさないといけない」と評価し、課題も指摘した。

 「それとボールの出し手がもっと育って行かないとその回数も増えないので、世界では"今いけ!"というパスをもっと出してくると思うので」

 木下という逸材に対して要求出来るパスの出し手の成長も必要だ。

 島岡監督は関西大学の監督、名古屋グランパスのコーチ、南葛SCの監督と上のカテゴリーを今まで多く指導してきた。その事に対し「年齢が下がったら下がっただけ吸収力が違ってくるし、やっている事は変わらないですけど、社会人でも頭を変えていけばその技術に対する刺激が変わってくる。ただ若ければ若いだけそのスピードが早くて、ユースよりジュニアユース、ジュニアユースよりジュニアの方が凄く早いです」と話す。

 「大学と社会人を経験してきたので、"ここでもっとやっていればその先が変わるよ"ということはわかるので、そこは伝えられます。僕にとっては凄くそこは財産になっています」

 島岡監督は上のカテゴリーを経験してきたからこそ、吸収力が高い育成年代のうちに身に付けられることを知っている。

 "世界が驚くような選手"を生み出すため、C大阪アカデミーは技術の細部にこだわる。

 (文・写真=会田健司)

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