MF高橋隆大(3年)、MF寺裏剣(3年)という全国レベルのサイドアタッカーに対して、DF倉田幸栄(3年)とMF5鈴木彩斗(3年)の両SB、MF8瀧井空(2年)とMF10谷野暁希(3年)のサイドハーフ、さらにはMF7熊野日路(3年)とMF6鈴木王太(3年)の両ボランチが囲い込み、自由を奪う。ゴール前に進入されれば、DF4森蓮太(3年)を中心とした守備陣が必死に身体を張った
それでも何度も決定的なピンチを迎え、セットプレーでは長身のDF4行徳瑛(3年)にヘディングを許すシーンも度々あった。押し込まれた後半にはポストに一度ならず助けられた。しかし、最後の最後までゴールを割らせなかった。
「守備のスイッチをどこで入れるかはハーフタイムに話しました。むやみやたらに引いても相手が自由にやるだけなので、決まり事としてはファーストディフェンダーをしっかり(定めようと)。あと外に対して(寄せに)いきたいねという話はしました。
あとはオフのマーキング。スペースを埋めるのか、人につくのかは明確に。結果的に最後の10分間くらいは3ボランチみたいになってしまってどうしても守備の時間が長かったけど、やっぱり基本はスペースを与えないことなので、そこは徹底してできたかなと思います」
山田監督は徹底した対策を明かす。
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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選
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