プリンス勢の強豪と1点差ゲームをやり終えた谷口は悔しさが一番強いとしながらも「やっぱり、やっていて楽しかったのはありました。みんなから歓声もあがって、それが自分の力にもなってしっかり止められた」と強豪との対戦を楽しんだ。

　実際、序盤は勢いで興國を押し込み、チャンスも作っていた清風。スピードのある11番FW中村亮斗と9番FW金岡蒼喜の2トップや左サイドのドリブラー24番MF平井半兵太など攻撃陣にも力のある選手が揃っている。

　この敗戦を糧に清風はまだまだ強くなる。そう思わせられる戦いぶりだった。谷口は「自分から遠いところ、相手の背後だったり、足元にしっかり出す事を気を付けて練習しています。シュートに対してより、今は足元の練習が多いです」とチームの掲げるパスサッカーの起点になれるよう、足元の技術の向上に取り組んでいる。

　「リーグ戦では興國のBチームと当たるので、そこではしっかり勝って、選手権ではリベンジして優勝出来るように頑張ります」とリベンジを誓った谷口。

　善戦したことに喜ぶより、勝てなかった事を悔しがる。まだまだ伸びしろがある証拠だ。

(文・写真＝会田健司)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ（総体）大阪予選
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